FEY8Ax2agAI8-Qd

 うだつのあがらねえ元最下位チームにやっと巡ってきた幸運か、それとも破滅の罠か…。

 塩谷のあのプレー、個人的には、どう見てもDOGSOだろうとすぐに思ったが、福島主審は即座には赤を出さず、当初は黄だった。VARでの確認を経て、ようやく赤になった。はっきり言って、あれほどの明白なDOGSOなら、VARの力を借りずとも、すぐにDOGSOと判断できなければ駄目であろう。お陰で、だいぶヤキモキさせられた。

 そんなわけで、塩谷退場という正当な結論が出て安堵したのだが、良く考えてみれば、それによって必ずしも清水が有利になったわけではないのである。当S研ブログでは、「FC東京戦は誤審のお陰で勝てた?!」というエントリーで、あの試合、東とレアンドロはともに一発レッドだったはずだが、もしも退場者が出たら東京が自陣に引きこもり、遅攻が拙い清水はこじ開けられなかったかもしれないということを指摘した。最近のリカルド清水が順調に得点を重ねていると言っても、基本的にはカウンターが主体であり、引いた相手を崩したような場面は思い出せない。

 塩谷が退場したことによって、清水側は、「これは勝ち点1はもらったようなものであり、何としてもそれを3にしなければ」と、前掛かりになった。そこに落とし穴があった。もし最後まで11人対11人だったら、清水には終盤には「勝ち点1でもいい。まずは現実的に失点しないことを優先しよう」と考えて、実際に引き分けた可能性は結構あったと思う。

 サッカーというのは、仮に1人少なくなっても、自陣で守備を固めれば、そう簡単に失点はしないものである。現に、今回の広島戦でも、塩谷が退場したあとは、清水側は手数をかけるばかりであり、ビッグチャンスはほぼ皆無であった。

 まことに、塩谷退場は破滅の罠だったのだ。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村