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 勝ってよかった福岡戦だが、せっかく勝ったのに、試合後の段取りが下手だなと思った。

 選手の場内一周挨拶が終わり、感染症対策ということで、エア勝ちロコとなった。何度もリピートして、これはくど過ぎるなとは思ったが、待ちに待ったリーグ戦ホーム初勝利を祝うあまりそうなったと考えれば、そこはまあご愛敬だった。

 ところが、勝ちロコが終わっても、「王者の旗」が一向に始まらないのである。いつまで経っても始まらないので、これはやはり感染症対策か何かで省いているのかと考え、所長はもう帰宅することにした。ところが、スタジアムの外に出たあたりで、ようやく王者の旗が鳴り始めた。「何なんだよ? 今の数分の無駄な空白は!」と呆れてしまった。

 想像するに、試合が終わったあと、MVP賞やら何やら選手の表彰があって、その段取りに手間取ったのではないか。しかし、以前から思っていたのだが、選手にナントカ賞を与えて、その記念撮影とかがあって、その間、勝ちロコや王者の旗がずっとお預けの状態なのは、サポのフラストレーションになる。せっかく勝利した熱量も、どんどん冷めていく。もしかしたらスポンサーに配慮して、ナントカ賞を目立つようにしたいのかもしれないが、それで勝利の余韻を台無しにするのはどうなのか。

 山室社長、貴方は、勝利でサポたちを気持ち良くさせ、財布を緩ませ、グッズをたくさん買わせたいのでしょう? であるならば、今の段取りは、駄目だ。勝利後の段取りに時間がかかり過ぎて、熱量が冷めてしまう。我々がスタジアムを出る頃には、すっかり正気に戻っている。

 ちなみに、現在の段取りについては、以前、選手も疑問を呈したことがある。うろ覚えだが、確か大前元紀だったと思う。彼は、勝利後に選手が場内一周して、いったんロッカールームに引き揚げて、また勝ちロコのために出ていくというのは違和感があると言っていた。場内一周後、そのまま勝ちロコになだれ込めばいいのではないか、と。

 そこで所長は、勝利後の新たなルーティーンというのを考えてみた。まず、選手の場内一周は、メインスタンドから初めて、東サイド、バック、そして西サイドで終わるという段取りにする。MVPの発表などは、その場内一周の間に済ませてしまう。選手が移動している間に、空白時間があるので、その隙を利用して「MVPは誰々です!」と場内アナウンスすれば、盛り上がるだろう。ヒーローインタビューも、インタビュアーが選手たちと一緒に場内を回り、歩きながら訊いてもいいのではないか(どうせヒーローインタビューに内容なんか無いのだ)。

 そして、場内一周の締めくくりとして、西サイドに挨拶を済ませ、そこから直接、勝ちロコと王者の旗になだれ込むのである。これならば、疲れた選手への負担も少ない。

 誰も興味がないナントカ賞の記念撮影などは、すべてが終わってからやればいい。そんなことのために、1万人以上の観客の貴重な時間を奪うな。忘れるな、アイスタは山奥にあるんだぞ。もちろんじっくり余韻に浸りたい人もいるが、早く帰りたい人も多いのだ。

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