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 個人的に、選手の移籍動向については、来る者は拒まず、去る者は追わず、泰然自若の精神を貫いている。現時点で、サポの皆さんの最大の関心事はそれだとは思うが、当S研ブログでは選手の出入りに関しあまり深入りはしない。

 とはいえ、趣味の(?)図表作りで、しばらく前に、清水の在籍期間の長い選手は誰?という図を作ったので、今オフの契約・移籍動向の情報を加え、更新してみた。

 清水は、ここ2年ほどで選手が劇的に入れ替わり、3年在籍したらもう「古株」といった雰囲気である。2020年、2021年加入選手は、最大でまだ2年しか経っていないし、今オフに契約を更新する可能性が高いのではないか(奥井がJ2長崎に完全移籍という情報は流れているが)。なので、この図では、在籍3年以上の選手だけをまとめている。

 青で示したところは、他チームにレンタルされていた時期である。一人だけ完全移籍していた不届き者(笑)がいるが、古参メンバーはどんどん希少になっているので、特別に加えることにした。そして、今オフの去就で、他チームに移ることが決まっている選手については、やはり青で示した。

 現清水の最古参選手は、竹内である。1年間、北九州に修行に出たこともあったが、それ以外は一貫して清水でプレーしている。個人的には、2011年の天皇杯でのプロ初ゴールも現場で目撃したし、北九州の試合も観に行ったし、何だかんだで長い付き合いになったものだ。2021年は、キャプテンでありながら、ロティーナの下でいったんポジションを失いかけたが、そこから盛り返した。契約更新は妥当だろう。

 その一方で、「2018年の黄金の中盤」を支えた河井、石毛、金子の退団は、やはり寂しいものである。近年で唯一の「躍進」らしきものの立役者だっただけにね。ただ、彼らは、ますますフィジカル強度が高まるJ1の中では、線が細すぎるきらいがあり、チーム編成の方向性としては、間違っていないと思われる。

 昨日になって、白崎の復帰という驚きのニュースが飛び込んできた。上図は、基本的に清水に連続して長く在籍しているプレーヤーを取り上げているわけだが、つい情けにほだされて、入れてしまった。正直、「清水だけはない」と思っていただけに、この出戻りにはどんな背景があったのか、興味がある。

 もちろん、全員が全員、雇い続けることはできないものの、チームの精神的支柱となり象徴となるような長期在籍選手は、やはり必要だと思う。たとえば、「清水がJ2の時、こんな様子だった」といったことを語り継ぐ語り部は必要だろう。そうでなければ、チームが単なる傭兵の寄せ集めになってしまう。現に、2021年のチームには、そういう危うさがあった。

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