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 どういうわけか、クラブは奇妙な沈黙を守っているので、当S研ブログではもうちょっとデータ検証というか、趣味のグラフ作りを続けたい。

 先日のエントリーで、「清水のJ1リーグ戦における監督別成績」という表をお見せしたが、改めて、1試合平均の得点・失点を分布図にして表すと、上図のようになる。

 もちろん、2020年も、2021年も、平岡さんは短期リリーフだったので、割り引いて評価する必要はある。それにしても、1試合当たりの得点が一番多かったのは2020年の平岡さんだし、失点が一番少なかったのは2021年の平岡さんである。なぜか平岡さんに代わると急に数字が良くなるのだ。

 平岡さんが、チームを一から構築してシーズンを通して戦い抜く手腕があるのかは、分からない。ただ、既存のチームを引き継ぎ、今いる選手たちの良い部分を引き出して、すぐに結果を出すという点において、きわめて優秀な指揮官であることは、疑いないだろう。

 2021シーズン、ロティーナ体制で船出するに当たって、守備の立て直しが託され、1試合1失点以下という目標が掲げられた。まあ確かに、リーグ最多失点を記録していた2019年、2020年に比べれば、ロティーナ指揮下で失点は減ったことは事実である。しかし、1試合平均失点が1.5では、とても及第点とは行かない。増してや、その代償として、得点が1試合平均0.91では、擁護するのは難しい。

 改めてこうやって見ると、2021ロティーナは、2017小林と似通ったパターンであったことが分かる。実際、引き分けの多さなど、戦績も似た感じになった。

 平岡監督に代わり、わずか4試合ではあったが、近年の清水では初めて、1試合平均失点が実際に1を切った。もちろん、そこにはロティーナが築いたベースがあったわけだが、それを使って短期間で上手く成果を出した手腕は、やはり高く評価されるべきだろう。


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