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 当S研ブログでは、事前に楽観的なことを述べて、それが裏目に出るのが嫌なので、清水のJ1残留の見通しに関しては、慎重な語り口に終始していた。しかし、終わってみれば、最終節のセレッソ戦に堂々と勝ち切って、3連勝フィニッシュ。

 はっきり言って、他会場で徳島が2点リードされたくらいの時点で、残留に関しては、まあ大丈夫だろうという感覚があった。あとは清水が勝って終えられるかということだけだったが、そのミッションも見事クリアし、他会場で柏が敗れたため、最終的には14位まで順位を上げて、今季の戦いを終えた(まだエリートリーグをすべて消化していないように思うのだが、それはどうなるのか……)。

 これも、ジンクスが崩れるのが怖いので、事前には言わなかったが、近年の清水は、最終節には負けないという現象がずっと続いている。なので、薄氷の残留でも、最終的には意外に悪くない順位で終わったりするが、今季もそのパターンだった。今季の最終成績、38試合で勝ち点42、14位なら、まあまあ普通の成績だろう。もちろん、目指していたところには、はるかに及ばないが。

 セレッソ戦、スタッツを見れば、シュートは清水の15本に対し、セレッソは3本である。印象としても、危ない場面は少なかった。優位に試合を進め、不運な失点はあったが力強く盛り返して逆転し、終盤は押し込まれても慌てず対応する。平岡エスパルス、目を見張るような斬新な戦術とかがあるわけではないが、普通のことを普通にでき、ハードワークやチームワークが光る、好チームになった。最後の最後に、すべてがかみ合ったという印象である。

 平岡監督については、「短期リリーフは良いかもしれないが、長期間チームを委ねるほどの手腕はどうなのか」という意見がある。それは確かにそうなのかもしれない。野球で言えば、大魔神・佐々木が凄いリリーフだからといって、先発させて上手く行くとは限らないというのと同じだろう(いちいち例えが古い)。

 しかし、仮に短期リリーフ型にしても、4試合で勝ち点10というのは、とんでもないパフォーマンスである。それこそ9回裏ノーアウト満塁で「お前、行ってこい」とマウンドに登らされて、無事無失点で帰ってきたようなものである。来季の監督人事はおそらくまだ白紙だと思うが、平岡監督にはどでかい特別ボーナスくらい支給してほしいものである。

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