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 最終節で、残留を争う3チーム、それぞれはどんな心理状態になるだろうか?

 まず、現時点での順位では一番不利な徳島は、「絶対に勝たなければならない」という意識だろうから、ある意味で一番シンプルである。しかも、徳島は最近、自分たちのサッカーを貫いて調子も良いので、自信を持って戦うだろう。ただ、他会場で湘南が大差で負けているという情報が入ったりすると、試合の最後の方では、無理せず引き分けでもOKという判断になるかもしれない。

 それに比べると、湘南は他会場、具体的には徳島の途中経過を気にする度合いが大きいかもしれない。現時点で湘南の方が得失点差で上回っているとはいえ、最終節で自分たちは同点なのに徳島はリード、または自分たちは負けているのに徳島が同点というシチュエーションになったら、大変なことになるのでね。現状では半歩リードしているとはいえ、逆に追われる立場ゆえに、他会場が気になって仕方がなく、心理的には一番厳しいかもしれない。

 さて、我が清水は、どうだろうか? 清水は、他会場がどうあろうと、勝ち点3、最低でも1を目指す戦いであり、他会場のことを気にしたって仕方がない。ただ、徳島と違って、「1でも残留確定」というところが、微妙な心理的作用を及ぼす恐れもある。同点の状況が長く続いて、勝ち点1でOKと思っていたところに、試合終盤に敵に勝ち越しゴールでも奪われたりしたら、目も当てられない。

 そこで提言なのだが、残留というよりも、「14位の柏をとらえる」ということを意識したらどうか。上の表に見るとおり、清水は14位の柏とは勝ち点が2つ離れており、最終節で勝たなければ柏には追い付けない。清水が最終節で勝った上で、柏が大分相手に敗戦か引き分けてくれれば、清水は柏を抜いて14位まで順位を上げられる。

 下ではなく、上を見るのである。まあ、結果的に、柏が勝ったりして、14位に手が届かなかったら、それはそれで仕方がない。

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