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 浦和戦勝利の立役者となった中村慶太。ただ、彼はなかなか不思議なプレーヤーであり、出れば活躍しインパクトを残すものの、なぜか継続的に起用されない傾向がある。

 思い起こせば、クラモフスキー体制で迎えた2020年の開幕戦、慶太と西村がダブルボランチを組み、FC東京に敗れはしたが、ダブルボランチの活躍は鮮烈だった。「ああ、今季は慶太がボランチの軸になっていくんだろうな」と思ったものだったが、その後はチームの低迷もあり、慶太の存在感も尻すぼみになっていった。リーグ戦は25試合出場1得点に終わった。

 そして、ロティーナ体制で迎えた2021年の開幕戦@鹿島でも、慶太はボランチとして先発出場を飾り、勝利に貢献した。ホーム開幕戦の福岡戦でもそれは続き、カルリーニョスの先制点をおしゃれアシストしたことが思い出される。余談ながら、はっきり言って、カルリのあの点が決まったた時には、「ヤバい、これホントに優勝するんじゃないの!?」と思ったものである。

 しかし、不思議なことに、その後のシーズンで慶太は出たり出なかったりを繰り返すようになる。そして6月6日、あの忌まわしいルヴァン鹿島戦で、鈴木義宜と共に大怪我を追い、長期離脱を迫られたのである。

 思うに、ロティーナ監督にしても、ボランチの本来のファーストチョイスは、慶太だったのではないか。それが、公式発表するほどの大怪我はなくとも、色々とコンディション不良があり、慶太を継続的に起用できなかったのではないかと想像する。しかも、6月6日にはついに大怪我となり、2ヵ月半ほどの長期離脱となってしまったわけだ。

 彼がピッチ中央にいるといないとでは、大違いだ。ボールを持って敵をかわしたり、自分で運んだりすることによって、攻守のリンクマンになれる。結局、多くの試合で慶太を欠いたことにより、ロティーナ清水のボランチはほぼ守備専になり、ボール保持率が異様に低いチームになっていったのではないかという気がする。

 ロティーナも、退任する際に、怪我人多発のことを低迷の一因としてほのめかしていたが、中でも慶太のコンディションがなかなか整わず、決定的には6月に大怪我を負ったことが、ロティーナ構想を大いに狂わせたことは間違いないだろう。

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