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 ロティーナ体制が立ち上がった時、「1試合平均1失点以下を目指す」とか、「得失点差プラス10を常に意識する」といった目標が掲げられたと記憶する。では、実際はどうなったか?

 ロティーナ監督の下でリーグ戦を34試合戦い、得点は31、失点は51。1試合平均では、得点0.91、失点1.50ということになる。得失点差は、マイナス20。見事なまでに、大失敗した。

 ロティーナ清水がリーグ戦で達成したクリーンシートは、わずか4試合(完封勝ちが2、スコアレスドローが2)。最後は14試合連続失点で終焉を迎えた。

 1試合平均1以下を達成したのは、失点ではなく、得点だった。今季はまだ終わっていないが、もしもシーズンを通して1試合平均1得点以下に終わると、清水の歴史上初の不名誉な記録になる。

 上のグラフは、2017年に清水がJ1に復帰して以降の、監督別の1試合平均得点・失点を示したものである。

 2021年のロティーナ体制、失点1.50は全然褒められた数字ではないが、過去2年よりは改善し、近年の中では2番目に良い数字だったことは事実である。

 しかし、その代償として、得点は激減し、清水史上最低の1試合平均得点0.91を記録してしまったわけだ。これでは、どう考えても解任はやむを得ない。

 しかし、こうやって見ると、2018年ヨンソン体制のバランスは良かったなあ。脂の乗り切ったドウグラスと、伸び盛りの北川を中心に、リーグ2位の得点をたたき出したあの年。選手が入れ替わっているので、監督の手腕だけで決まるものではないにしても、もしかしたらヨンソン解任は早まった決定だったのだろうか。

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