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 まだ今シーズンは終わったわけではないが、現在までのところ、個人的なハイライトは、開幕戦の鹿島戦である。これまで一度も行ったことのないアウェー鹿島に単身乗り込み、望外の勝利も挙げたものだ。

 試合に勝ったことも忘れがたい記憶だが、初めてこの目で見るカシマスタジアムの威容にも圧倒された。そして、同時に思った。これは戦っている選手の心理にも、影響を与えるだろうな、と。たとえば、我が清水がアウェー鹿島に乗り込んだ時、敵の本拠地は堂々たるW杯スタジアムであり、他方で我が家は山奥にある中途半端な代物で、どうしたって鹿島とのクラブの「格の違い」みたいなものを感じて、引け目を持ってしまうのではないか。そして、J発足以来の鹿島の栄光と清水の挫折に、ホームスタジアムのグレードの差が関係していないとは、とても思えないなと、そんなことを思ったわけである。

 もちろん、誰もが知っているとおり、カシマスタジアムは東京から近い割にはアクセスがクッソ悪い。また、行ってみて良く分かったが、四方に屋根がかけられているのだが、屋根のカバーする範囲が狭く、あれだとほとんど屋根がないようなもんだなとも感じた。とはいえ、やはりスタジアムの完成度は、日本平とは比べ物にならない。

 それで、今般驚いたのだが、その鹿島で、新スタジアム建設の構想が持ち上がっているらしい。今のスタジアムを建て変えるというよりも、近くにもうちょっと適正規模に縮小した2.4万人収容くらいの最新鋭新スタジアムを建てるという方向なのだとか。順調に行けば、2020年代に実現するらしい。

 先日、清水で新スタに関するシンポが開かれた時、元ガンバの社長さんが吹田スタジアム建設の苦労話として、資金繰りと鋼材調達の折り合いをつけるのが大変だったというような話をされていた。その点、鹿島は日本製鉄が大スポンサーなので、鋼材はタダみたいなもんだろう(?)。

 鹿島の新スタは、まだ構想というか一案という段階に過ぎないようだが。ただ、あのクラブは、戦略的なことは、絶対に間違えないところである。威容を誇る現カシマスタジムにすら飽き足らず、鹿島がスタジアムでさらに先を行こうとしているのだとしたら。惰眠をむさぼる清水は、2周遅れになり、はるか後方に置いて行かれてしまう。

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