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 セレッソがクルピ監督を解任したそうですな。リーグ戦25試合を終え7勝9分9敗、暫定12位と、清水よりも上の成績なのだが。昨年4位のACL出場チームとしては、許容できない数字ということか。

 しかし、直近の湘南戦で大敗したことが解任のトリガーだったとしたら、ちょっと早まった決定ではないかという気がする。確かに、最近のセレッソ、勝てない時期が長かったとはいえ、前節は逆に快勝していたわけだし。セレッソと湘南の試合を観てみたが、確かに湘南がすごく良い戦いをしたのは事実として、ああいう一方的な試合(1:5)になったのは、たまたまだったという印象だ。セレッソは、このタイミングで監督を代えることで、かえって降格のリスクが高まるような気がする。おそらく、セレッソの場合は、目指すところが残留ではなく、上位躍進なので、現クルピ体制では無理という判断になったのだろう。

 元々、セレッソがロティーナからクルピに切り替えたのは、まともな合理的判断というよりも、お家騒動の産物という感じだった。我々清水側の受け止めとしては、ラッキー!、セレッソさん勝手にコケてください、名将ロティーナはうちがいただきます、サンキュー、というものだった。実際、セレッソはクルピ体制が失敗し、当初から指摘されていた不安が的中した形となった。

 しかし、セレッソの内紛のお陰でロティーナを迎え入れることができた清水が、セレッソ以上に低迷しているのだから、何とも皮肉である。

 それにしても、参ったね。ロティーナは良いチームをじっくり作ることはできるだろうが、なりふり構わずに勝ち点を拾っていかなければならない残留争いには、恐らく向いていない指揮官だと思う。かといって、切るわけにもいかないし。非常にまずい事態になった。

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