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 マンボーの関係で、サッカーの試合のようなイベントは21:00までに終了する必要があり、ガンバ戦終了後にはすみやかにスタジアムから退場するようにと言われていたので、所長は試合終了のホイッスルと同時に出口に向かった。だから知らなかったのだが、試合終了後に松岡が悔しさから涙を流していたらしい。

 こう言ってはなんだが、松岡が清水にいるのは、長くても2~3年だろう。本人が海外、プレミア、CLといった夢をはっきりと語っているわけだから、順調に行けば、パリ五輪の前後くらいには、欧州に渡るはずである。言ってみれば、彼にとって清水は、文字通りの通過点に過ぎないはず。その選手が、これだけ目の前の一戦に賭け、負けたことが悔しくて仕方がないのである。清水に何年もいる選手、ユース&地元選手たちは、泣くほど悔しがっているのか? 負けることに、慣れてはいないか? きつい言い方になるが、松岡が腐ったミカンの色に染まり、劣化したり志を下げたりしないことを願うばかりである。

 ガンバ戦は、清水の側にセットプレーのチャンスの多い試合だった。しかし、肝心の西澤のキックの精度が、この日は良くなかったように思う。弾道が低すぎて山を越えない場面が目立った。だったら、鈴木唯人が「健太さんは今日は駄目。オレに蹴らせてください」と、自ら名乗り出てもよかったのではないか。本田圭佑ならそうしただろう。

 何だか八つ当たりっぽくなってしまったが、とにかくチーム内でそういう競争、突き上げ、厳しさが、圧倒的に足りてない気がする。

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