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 オリンピック、思いのほか、盛り上がってまんなあ。しかも、サッカーのような普段触れる機会の多い競技よりも、マイナースポーツの方が熱いような気がして、そう考えると、オリンピックって意外と意味があるのかな、なんて思えてくる。

 とはいえ、個人的には五輪はスルーし、今季清水の激闘の記録(?)をプレイバックするチャレンジを続けている。昨晩は第5節アウェー広島戦を視聴してみた。でも、深夜に観て、清水側が湧く場面が少なかったこともあり、居眠りしながらになっちゃったなあ。

 この広島戦、先発にヴァウドやカルリーニョスの姿がなく、「なぜこんな先発メンバーにしたのか?」と不思議に感じたが、考えてみれば、ミッドウィークの水曜開催で、前節からわずか中2日のアウェー戦だったんだねえ。だから、プレー時間管理のため、ある程度ターンオーバーしたというわけだ。ホント、リーグ戦の水曜開催は、勘弁してほしいわ。

 今、この広島戦を観ると、清水側は、ロティーナ戦術の浸透、システムおよび選手の見極め、過密日程でのやりくりという具合に、己と戦っているようなそんな妙な印象を受ける。広島と戦っているというよりも。それだけ、まだチーム構築の途上だった。

 そして、後知恵で思うのは、「この試合には宮本も奥井もいないなあ」ということである。それもそのはずで、その後出ずっぱりとなるこの2人は、シーズン序盤にはまったくと言っていいほど出番がなかったのである。この2人が、くしくも揃ってリーグ戦に先発出場するようになるのは、第8節浦和戦からであり、序盤は影も形もなかったのである。

 さて、広島戦は、スタッツによれば、清水のシュートはわずか2本。前節の1本に続いて、「フィニッシュに持って行けない病」に苦しんだ。サンタナは孤立し、本人も効果的な動き出しもない。2列目は、右の中山も中央の後藤も左の鈴木唯人も機能せず。先発を外れたカルリーニョスの推進力に、普段いかに依存しているかが、浮き彫りとなった。

 清水のシステムは4-2-3-1または4-4-2っぽかったが、両サイドバックが攻撃面で機能せず。左SBの原は、時折果敢な攻め上がりは見せたが、やはり右の方が良い。では右は誰だったかというと、立田を起用し、攻撃の起点にはなれなかった。この試合、今季初めて、福森がセンターバックとしてリーグ戦に初出場したが、どう考えても、鈴木義則と立田の2CBに、右SB原、左SB福森の方が機能しただろう。それをしなかったのは、この時点でロティーナが立田をCBとして信用していなかったからではないか。

 失点は、広島のコーナーキックから、2度折り返されてボールウォッチャーになり、DFの荒木に蹴り込まれたものだった。広島側としては、この日の清水には、1点で充分だった。

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