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 川崎側は、飛車・角・金を落としたようなメンバーだったけど、それでも先発メンバーを見れば、それなりに豪華だった。あと2~3人、主要メンバーが欠けてくれれば、もしかしたら、もうちょっと良い勝負になったかもしれないが…。

 あと、先方は酷暑の外国遠征から帰国したばかりであり、コロナ対策のバブルなど、色んなストレスが溜まっていたはずだ。後半になったら足が止まるはずで、それまでに何とか無失点で行ければ、などと期待して観ていたのだけれど。

 まあ、そういう条件の差を打ち消してしまうほど、両チームには大きな力の差があるということだろう。清水の方も、今できることは、すべてやった。徳島戦のように、相手に8割持たれることはなく、時折自分たちのやりたいことをトライしていたし、何度かゴール前にも迫った。

 ただ、全体としては、やはり清水は、グループでボールを動かすことが、なかなかできない。後半途中、相手の足が止まるまでは、パスが繋がるのは2~3本程度で、ビルドアップできるのはハーフウェイまでだった。カルリにボールが渡った時だけ、個人的な推進力で敵陣に侵入できる程度だった。そして、やはり最後の3分の1のクオリティが、川崎には大きく劣る。

 もちろん、絶望することはない。清水は、今のサッカーを磨いていけば、J1で生き残っていくことは、可能だろう。しかし、今回見せ付けられた川崎との「質」の差は、いつか埋まることがあるのだろうか? そんなことも、考えさせられた。

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