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 いやぁ、引き分けは有り得ないよなあ。決して、横浜FCというチームの存在のことを下に見るつもりはないが、先方の状況を考えれば、100%勝たなければいけない試合だった。もうリーグも折り返し地点まで来てしまったのだから、言い訳は通用せず、結果が求められる。その結果が出せなかったという、その現実だけが重くのしかかる。

 先方は、新たにコロナ感染者が出たらしく、それと関係があるのかどうか知らないが、エースFWのクレーベが不在だった。個人的には、「これで脅威が無くなったな」などと思ったものである。最近の試合の様子を見ると、クレーベとジャーメインだけで攻めているような感じであり、その片方が欠ければ攻撃にならないだろうなどと愚考した。しかし、昨晩の試合では、大黒柱がいないことで、かえって全選手が積極的に攻撃にかかわろうという雰囲気が出て、渡邊のポストプレーや小川の執拗な裏狙いなども利き、前半何度も清水ゴール前に迫ってみせた。

 前半の清水は、リズムが悪いながらも、どうにか持ちこたえてはいたのだが、実は清水の隠れたウィークポイントであるスローインから、絶対に与えてはならない先制点を献上することとなった。あの場面、横浜は清水にはめられかけ、スローインの出しどころがなくて困っていたのだが、ジャーメインだったか、内陸にいたフリーの選手を見付けてそこに出し、そこから清水の対応が後手に回り、一気にクロスまで持って行かれてしまった。立田が渡邊にあっさりと競り負けて、横浜側が先行した。先方は、4試合も点がとれていなかったわけで、久し振りに点が入れば元気が出ることは当然で、前半終了間際のこの失点で、試合が一気に難しくなった。

 清水は後半途中から攻撃の圧力を強めて、81分に同点には追い付き、勝ち越し点をとれそうな雰囲気もあった。しかし、エンジンがかかるのが、遅すぎた。お上品な繋ぎにこだわるよりも、指宿も投入して、なりふり構わず押し込んだ時の方が、期待感が大きいような気がするのだが。結果論だが、試合の入りから受けに回らず、自分たちから積極的に仕掛けていったら、結果が違ったのかななどと、思ったりもする。後悔先に立たずというやつか。

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