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 鳥栖戦は、苦しい試合だったが、ロティーナのカリスマ的なイメージから、「いや、あれはロティーナの狙い通りで、高度な戦術の結果だった」などと、むしろ称賛するような声が戦術マニアの方からは聞こえてきたりもした。

 しかし、さすがに、今回の広島戦も決定機はゼロで、必然としか思えない敗戦を喫したとなると、チームが上手く行っていると強弁するのは難しいだろう。

 個人的には、「とにかく今は、1試合1失点以下に抑えるのが先決」と思っている。その意味では、この広島戦は最低限の目標を達したと言えなくもない。ただ、鳥栖戦もそうだったが、広島戦も、権田のビッグセーブがなければ失点という場面があったし、ごく一部の時間帯を除くと、満足にボールを前に運ぶこともできないというのは、重症だ。

 過密日程、ブラジル人選手の合流遅れ、怪我人の発生、システムを頻繁に変えすぎなどで、チーム状態が苦しく、自分たちの確固とした戦い方を確立できないでいる(清水以外のチームも条件は同じようなものだが)。このチームは、これからどんどん成熟し完成されていくはずだと、信じてはいるのだが、ただ、そう信じ続けられるだけの手応え、成長の跡というものを、試合ごとに見せていってほしいものである。

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