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 昨日、2021シーズンのJ1、ルヴァンの日程が発表になった。大前提として申し上げれば、このコロナ禍、開催できること自体が有難いし、関係者の尽力には心から感謝はしたい。しかし、日程全体を眺めてみて、もっと工夫の余地があったはずだと、考えざるをえない。

 言うまでもなく、2021シーズンの最大のポイントは、東京五輪による中断である。今回発表された日程によれば、清水の場合、7月11日(日)のアウェー徳島戦で中断に入り、8月9日(月)のホーム・マリノス戦で再開することになっている。28日間、4週間の中断である。

 しかし、東京五輪の開催が無理だというのは、もう天下周知の現実であり、あとはいつどのような形でそれが発表されるかというだけの問題である。昨日発表された日程によれば、くだんの4週間には、リーグ戦だけでなく、ルヴァンカップも(決勝T含め)一切行われないことになっている。我々はこの夏の4週間を、確実に持て余すことになるのだ。他方、この4週間を空けるために、3月、4月、5月が異常な過密日程になっている。開幕直後に試合を詰め込み、いきなり故障者が出ることが心配だし、それにこの春の時期はまだコロナ対策が厳格に施行されているだろうから、入場の制限も厳しそうである。今回Jリーグが、「とにかく春にたくさん試合をこなしてしまおう」という日程を拙速に発表したことは、賢いやり方とは思えない。

 むしろ、差し当たり春くらいまでの日程を発表して、夏以降の日程は後日発表することとし、五輪中止の正式決定を受け(←これはそんなに遠い出来事ではないはず)、夏以降のスケジュールを組むべきだったのではないか。

 J1は、2月末に開幕し、12月頭に閉幕するとしても、その間に41回も週末があるのだ。それに、試合を組み入れられそうなミッドウィークの祝日も、5回もある。もちろん、ルヴァン決勝や、代表週間で、何回かの週末は使えないにしても、五輪期間さえ無駄に空けなければ、平日ナイトゲームをほぼ回避して、お休みの日だけで日程を組めたはずなのだ。もちろん、今の時点でJリーグが「五輪期間が空くこと」を前提とした動きができないのは理解できるが、何度も言うように五輪中止の発表は時間の問題であり、その活用の余地を残すべきだった。それで、もし万が一、五輪が開催されたら、むしろ秋に試合を詰め込めばよかっただろう。その頃にはワクチン接種の普及でコロナもある程度落ち着いて、入場制限をしなくていいだろうし。

 なお、6月前半、9月上旬、10月上旬にもJ1の短い中断があるが、それは代表戦が行われる国際マッチデーだろう。ルヴァンカップの決勝トーナメントは、それに合わせて行われる。ルヴァンのグループステージを突破できないと、我々がヒマな期間がさらに増えてしまうので、今年はルヴァンでもマジで頑張ってほしい。

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