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 さあ、泣いても笑っても、ラスト1試合だ。アウェーのガンバ戦。すでに2位を確定させ、天皇杯出場、来季のACL出場も決めているチームということになる。参考までに、10月以降のガンバの試合結果を、上に貼っておく。

 ただ、個人的には、どうにも割り切れない思いがある。もちろん、ガンバの選手は質が高く、選手層も厚く、やっているサッカーの中身も安定している。清水のようなビリチームのサポ風情が、云々言う資格はない。

 しかし、あえて言わせていただくなら、ガンバを見ていると、「え、この程度で2位になれるの?」と思ってしまうのである。有能な選手は揃っているのだから、もっとモダンでアグレッシブなサッカーをやればいいのに、実際はすごく保守的かつ消極的で、「これではタレントの無駄遣いではないか」と感じてしまうのだ。

 前節に至っては、下位の横浜FC相手にガンバの支配率はわずか34.9%だった。攻撃の迫力を出したシーンは、2点を奪ったそれぞれの場面くらいだった。逆に言えば、その2つのシーンだけは攻撃のスイッチが入り、得点を奪いきってしまい、後は相手に持たれようが何しようがゼロに抑えて勝ってしまうのだから、大したもんちゃあ大したもんなのだが、「ビッグクラブなのに、本当にそれでいいの?」と他人が余計な心配をしたくなってしまう。

 しかし、ガンバのそういう消極的なサッカースタイルは、代償を伴っている、データを見ると、ホームであまり強くないのだ。アウェーの方が良い成績が出ている。今季のリーグ戦で、アウェーでは2回しか負けていないが、ホームでは6回も負けている。これまた、「ホームで6回負けたチームが2位ですか。ふーん」などと、最下位サポの分際で揶揄したくなるような数字だ。要するに、ホームでは否応なしに自分たちが主導権を握って攻める試合が増えるが、実はそういう戦い方が得意でないということなのだろう。

 まあ、とか何とかいいつつ、ガンバが完成された隙のないチームであることに変わりなく、清水としては西横綱の胸を借りる形だ。失うものはない。当たって砕けろ。

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