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 静岡新聞に、「J1清水の平岡監督 チームづくり着々『戦う姿勢』徹底」という記事が出た。ポジティブな内容で心強く思うが、とりわけ以下のくだりが注目される。

 3-1で快勝した3日の神戸戦。わずかな準備期間で指揮官が「できる限りのことを伝えた」と語る守備面について、DF金井は「一人一人の立ち位置や(ボールの)追い方を整理した状態で試合に入れた。全体が前を向いて守れた」と効果を振り返る。ボールが主に敵陣にある時は4-4-2のシステムの2トップと左右のMFが相手の4バックに圧力をかけ、後方も連動。相手に攻めこまれた時のブロックをつくる守り方との使い分けも機能した。

 そうそう、こういうのこそ、ピーターの指導に欠けていたところではないかと、想像するんだよね。ピーターの場合、「ラインを高く」とか、「アグレッシブにボールを奪いに行くとか」、スローガンとしてはいいんだけど、どうしても細部が疎かになっていた傾向が否めなかった。金井の話を聞くと、まさにその欠落していた部分を、現在、平岡監督が埋めてくれているんだろうなと思うわけだ。

 確か、神戸戦の準備に充てられた時間は、2時間くらいとか言わなかったっけ? それで、基本的な守備戦術を植え付けてしまったのだとしたら、ずいぶんと即効性のある指導である。

 それに関連して、思い出した有名なエピソードがある。かつてザッケローニ氏が日本代表監督に就任した際に、「わずか4日間の合宿で選手たちはゾーンディフェンスの基礎を叩きこまれた」として、ザッケローニ氏の手腕が高く評価されていたことだ。

 ザック監督が4日の合宿で成し遂げたことを、平岡監督が2時間の練習でやってしまったのだとしたら、平岡監督の方がはるかに優秀なのかもな(笑)。いや、うちの選手たちの飲み込みが速いのか(笑笑)。

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