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 クラモフスキー前監督は、人間として嫌味がないところが救いで、清水を去るに当たっても、立つ鳥跡を濁したという印象はない。しかし、さすがに、清水について思うところはあるようだ。英語になるが、オーストラリアのサッカーサイトに出たこちらの記事から、そのあたりのニュアンスが伝わってくる。

 この記事を読んで、個人的に「おやっ」と思ったのは、ピーターが、「今季、私が下したすべての決定は、このクラブに2021年にトロフィーをもたらすということに基づいていた」と述べていることだ。実は、当S研ブログでも、「ピーターはトロフィーをもたらすと言っているが、それは具体的にいつの話なのだろうか」と問題を提起したことがあり、ピーターが2021年を勝負の年だと考えてたというのは、今回この記事で初めて知った。このあたり、クラブ、現場、サポの間で、認識が共有されていたとは、とても言えないだろう。もしもピーターが最初から「勝負のシーズンは2021年です。初年度は、相当苦労するかもしれない。もしかしたら、降格危機に陥るかもしれない。しかし、2年を与えてほしい。それならば、必ずタイトルをお約束する」といった明確なタイムスケジュールを示してくれれば、クラブもサポも、もっと忍耐力を発揮できたかもしれない。いやもしかして、クラブにはそのように伝えていたのだろうか?

 そして、この記事を読むと、ピーターはフロントが戦力強化に動かないこと、今季の2度のウインドウで一人の選手も獲得しなかったことに苛立ちを覚え、自分のビジョンとクラブの方向性が合致していないと考えるようになったという。来季の予算も大幅に削減されそうなこと、必要な変革をクラブが後押ししてくれるという確信が得られないことから、ピーターは契約解除を申し出、クラブがそれを受け入れた、とされている。また、ピーターはすぐにはオーストラリアに帰らず、日本での新たな活躍の場を見付けたい意向とされている。

 この記事にあるように、本人から契約解除の申し出があったとしたら、違約金云々は発生しないのかな? まあ、フロントの動きの鈍さに苛立つピーターの気持ちも分からないではないが、補強の見送りが3勝・5分・17敗の言い訳にはならないだろうというのが、所長の見解である。結果だけじゃなく、期待のもてる内容でもなかったわけでね。いずれにしても、これからも元気で頑張ってほしいとは思うが。

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