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 柏レイソルVS清水エスパルス、五分五分の試合で、どっちが勝ってもおかしくなかったと思う。普通は、引き分けの試合でも、内容的にはどちらかが多少優勢だったりするものだが、この試合に関してはまったくの五分五分で、決定機の数も、そしてその逃し方までもが似ていた。

 清水が2試合連続で勝ち点をゲットするのは、8月中旬以来のことである。手強い柏が相手で、しかもアウェーゲームということであれば、勝ち点1でも有難いと言えなくもないのだが。

 しかし、先方が、過密日程とルヴァン決勝をにらみ、大エースのオルンガを完全休業にあてるなど、メンバーを落としたことを考えると、そのハンデを活かしきれなかったという評価にならざるをえない。

 それに、残り10節という段階になって、今さらこんなサッカーを見せられても困るというのが、正直な感想である。確かに、今回の試合で清水が披露したサッカーは、J1の下の上くらい(12~15位くらい)の堅実さはあったかもしれない。しかし、清水は曲がりなりにも昨年12位だったチームであり、予算的にも戦力的にも12~15位くらいにはなって当たり前のチームである。昨年などはどうにか残留はできたが、そこからの大幅な飛躍を期して、クラモフスキー監督を招聘したはずだ。J1の下の上くらい(12~15位くらい)でいいのであれば、それにふさわしい堅守速攻型の監督候補は他にいくらでもいる。ピーター色を薄めることによって勝ち点を拾うというのなら、何のために彼に監督をしてもらっているのか、良く分からない。

 公式HPに出た金井や梅田のコメントを読むと、まずは無失点という意識で入り、とりあえずそれは達成できたので、そこから得点という部分を上積みするだけだということを言っている。確かにその通りだが、今のところ「守備を立てれば攻撃が立たず」という状態になってしまっている。次の試合はすぐに来るので、そのあたりに注目してみたい。

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