昨日は何にも発表がなかったね。まあ、週末に試合があると、その次の月曜日は会社が休みらしいから、ただそれだけだと思いたいが。
聞くところによると、ピーターはとても練習方法にこだわる監督のようだ。確かに、試合前のアップの風景だけを見ていても、従来とは様変わりし、ピーターが腹心の今矢直城コーチとタッグを組んで一生懸命練習の方法を工夫してくれているんだろうなということは、良く分かる。だから、この人たちを悪く言いたくはない。
斬新なトレーニングの一環として、試合前にサブ選手たちがやる鳥かごも、一風変わったものである。上の動画のように、ボールを2つ使ってやるのだ。一見ふざけているのかという気がしてしまい、何か意味があるのかと疑問に思ってしまうが、これはあえて脳に負荷をかけ、その効果として脳の情報処理能力を向上させることを目的としたトレーニングだという。体はそれほど疲れず、脳に負荷をかける形なので、試合前のトレーニングにも最適なのだとか。あと、上の動画にはないが、夏場に鳥かごをやっていた時には、定期的に小休止を入れて、給水をするということを徹底していた。なので、ピーター・今矢コンビは、最新のトレンドを取り入れつつ、清水の課題も考慮して、とても熱心に練習メニューを組んでいたのだろうと、想像するわけだ。
ところが、悲しいかな、そういったトレーニングの創意工夫が、全然試合のプレーとして現れない。判断に迷う。動かない。ミスを連発する。相手に寄せない。競り合いに負ける。ボール2つの鳥かごで、脳の情報処理能力が高まり、体も勝手に反応するはずなのだが、それならばなぜ、「迷った末のバックパス」が連発されるのか。目の前の試合で、みじめに負け続ける様子を見せつけられると、「ボール2つの鳥かご」の類は、あまりに迂遠なものに思えてしまう。
ピーター流のトレーニングを、諦めずにずっと続けていたら、もしかしたらいつの日か、清水のサッカーが見違えるようにグレードアップするのかもしれない。しかし、それに10年かかるというのなら、意味はないのである。そもそも、そんな長く在籍する選手はいない。カテゴリーも落ちれば、スポンサーやファンも離れる。


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