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 立田の退場で焦点がぼやけてしまったけど、仲川の突破に対応が遅れて立田がああいうファウルを犯したということも含めて、ピーター清水の合否判定ははっきり出たと考えるべきだろう。ちなみに、前節のマリノスVSセレッソ戦では、退場で一人少なくなったマリノスが、数的不利にもかかわらず、結構攻めていた。対する清水は今回、後半はほぼシュートなし。そうした部分も含めて、やはりマリノスのような攻撃型のチーム作りは失敗に終わったという結論でいいだろう。

 もっとも、個人的には、むしろ昨晩の試合の後半が興味深かった。昨日の試合の後半では、清水は繋いで攻めるということがまったくできなくなったわけだが、それによって、いつもの失点パターン、「無理に繋ごうとして、それを奪われて、あっさりと失点する」という現象が生じなかったのだ。その結果、絶望的に思えた後半は、むしろ無失点で切り抜けるという、皮肉な現実。「そうか、このチームは、繋ぎさえしなければ、失点はしないのか」などと、変な納得をしてしまった。それが意味するのは、残念ながら、ピーターのチーム作りのコンセプトが崩れたということに他ならない。

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