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 いよいよ終焉の予感が漂ってきたのかなと思う。次節はピーターの古巣マリノス戦であり、本人も期するものがあるだろうから、さすがにそれはやらせてあげる親心があってもいいと思う。しかし、さらにその次は湘南との最下位争い。もう、現実を見る時だろう。

 当S研ブログでも、今季は多少の苦戦はしても、ピーターの攻撃サッカーに賭けるべきだという立場をとっていた。だから、変節とお叱りを受ければ、甘んじて受け入れるしかない。

 ただ、今の清水は、「良いサッカーをしているのに、あとちょっとのところで、勝てない」という状態ではない。最悪なサッカーをしているので、必然的に負け続けている状態である。良さの萌芽が見て取れ、それを育ててさえ行けば、来季以降躍進できるという手応えがあれば、今季の敗戦に目をつむらないでもない。しかし、今のピーターのチームは、良い要素の片鱗さえも見えない状態である。選手もサポも心が離れ、バラバラになり、もはや求心力は回復できまい。今シーズンの戦いはまだ半分以上残っているとはいえ、見方を変えれば、もう来季の開幕は5ヵ月後に迫っているのであり、来季の戦い(もっと具体的に言えば降格を回避すること)の準備に一日も早く着手すべきであろう。

 ピーターは、チャンピオンを目指す戦いを、登山に例えている。「チームというものは山の頂点を目指して登るようなもの。タフな時間はある。スタートした段階からは、大きなステップを踏んできたと思う。ただ、山を登っている最中は、雲がかかってきて、この先どれだけの距離があるか見えない時もある。その雲を抜けた時に、それほど遠くないことに気づくだろう」と述べている。

 なので、所長も登山に例えてみたいが、登り始めて、ルートが根本的に間違っていることに気付いたら、引き返す勇気も必要だろう。最適だと思って選んだルートだったが、実際に行ってみたら断崖絶壁で、それ以上進めなかった。それが分かった時に、やるべきことは、遭難覚悟で断崖絶壁に挑むことではなく、いったん引き返して、より安全で可能性の高いルートを再検討することである。

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