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 今季、すでに何度も敗戦に直面してきたが、今回の横浜FC戦は一番ショッキングな負けかもしれない。横浜FCが良いチームだということは知っているつもりだった。だが、それにしても、J2から上がってきたチームに、戦術・プレー精度・試合運び、あらゆる面で圧倒された事実は重い。結果的には1点差だったが、内容は完敗である。

 ほとんど先発メンバーを入れ替えなかったピーター清水。マリノス戦がハイテンポになり過ぎて、ついていけなかった反省からか、妙にスローテンポに入ろうとしているような印象を受けた。まあ、それ自体は分からないでもない。

 しかし、横浜FCはいったん攻撃のスイッチが入ると非常に効率よくシュートまでもって行くチームであり、清水はそこに対応ができなかった。しかも、後半、2点差をつけられた後は、相手の間に入ってトライアングルを作りリズム良くパスを回す横浜FCのペースに完全にはまり、清水はボールに触れない、追いかけてもかわされるという屈辱的な時間帯が長く続いた。

 後半の試合中には、近所で花火大会が始まったりして、もうカオスというような印象だった。「優秀なブラジル人が揃えば勝てる」という清水が、この試合では、最後は主力ブラジル人が全員いなくなるということとなった(途中投入のドゥトラは期待感を抱かせたとはいえ)。5戦連続負けなしの頃の楽観論は、完全に吹き飛んだ。

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