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 以前から注目していた試合が、いよいよ本日開催される。元々は3月18日(水)に組まれていた試合が、本日8月19日(水)と、約5ヵ月遅れで実現することになった。

 独特の戦術で2019年のJを席巻したポステコ・マリノスは、今季は他チームから研究・対策され、弱点を突かれて崩れる試合が目立っている。開幕戦で当たったガンバもそうだし、鹿島もマリノスの浅いラインの裏を徹底的に突いて大量点を奪った。前節の大分も、サイドからのクロスとカウンターでマリノスを苦しめ、勝利をもぎっとった。

 なので、清水の場合も、相手の弱点を突くという戦い方に徹すれば、勝機がないわけではない。前節は、立田が金子に絶妙のロングボールを送り裏に抜け出した場面があったが、ああいうGK朴が出られないサイドへのロングボールは有効なマリノス攻略法であろう。

 しかし、ピーターがこの試合にどのような考え方で臨むのかは、分からない。相手の弱点云々よりも、意地になって、アタッキングフットボールの完成度を競い合うような戦いを挑むかもしれないし。

 上の図に見るように、先方はなかなか波に乗れないでいるが、マリノスの哲学からすれば、1失点くらいは想定内で、要はそれを大きく上回るような強力な攻撃力を発揮できれば、何の問題もないというチームなのだろう。問題は、最近の試合ではだいたい1点くらいしかとれていないことであり、やはり戦術的に完成されたチームでも、MVP男・仲川の離脱や、遠藤の移籍が痛かったのであろう。ブラジル人依存の清水についても言えることだが、やはり違いを作り出すのは人である。そういう観点から言うと、前節、マリノスのDFの柱チアゴマルチンスが復帰したのは(本調子には見えなかったが)、清水にとって厄介な条件である。

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