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 アウェー仙台戦。事前に、「結果的に勝ち点1でも悪くはないのではないか」というようなことを書いたが、実際にそういう結果になった。5試合連続負け無しで、勝ち点を積み上げていることに、今は安堵はしている。しかし、清水が今後、ガチでタイトル争いするようなチームになるためには、今回の仙台さんくらいの相手は、アウェーであろうと余裕で勝ち切るくらいの力がなければ、厳しいだろう。

 結局、ここ数年の清水は、ヨンソン氏であろうと、篠田さんであろうと、ピーターであろうと、優秀なブラジル人が良いコンディションで揃った時には勝てる、そうでなければ勝てないという法則で動いており、ここ数試合ピーターのチームが上向いてきたとはいえ、チーム戦術の成熟というよりも、ブラジル人助っ人の属人的能力に助けられている部分が大きい。

 そして仙台戦では、ブラジル人多神教のうち一神を欠くことになった。詳細は不明ながら、エウシーニョがベンチ入りもしなかった。左SBが奥井からソッコに代わって、オーソドックスなSB像に近付いたのに続いて、右SBも金井という(神出鬼没の癖もあるとはいえ)、比較的普通のプレースタイルのSBになった。その結果、仙台戦の清水は、J1の中か下くらいの、割と良く見るような感じのチームという印象だった。それゆえの、初のクリーンシートであり、その代償としての久々の無得点ということにもなった。

 杉山茂樹氏にDisられたこともあったが、元々清水がJ1でまったくやっていけないほどの悲惨なメンバーとは思わないし、ピーターが変に革新的な戦術にこだわらなければ、こうやって地味に勝ち点を拾っていくこと自体は可能なのだろう。序盤の連敗でつまずいたので、今はこうやって現実的に勝ち点を積み上げて、チームを立て直す時期ということでいいのではないだろうか。

 ただし、アウェーの勝ち点1を良しとするのは、ホームで3を狙うからこそとも言える。次節のマリノス戦でその難しいミッションに挑戦することになる。

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