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 鳥栖戦を除いては、必ず2~3失点していた清水。こりゃ勝つためには4得点が必要だねなんて、冗談で言っていた人も多かったと思うが、まさにそんな試合が現実のものとなった。

 この試合、敵将の片野坂監督が考えていたことは、良く分かる。うち(大分)は選手層も薄いし連戦で疲れている。最初は無難に入って、清水に持たせよう。大丈夫、相手(清水)はポゼションはしても、攻撃の怖さはない。後半までゼロゼロで行って、試合終盤に相手に隙ができた時に速攻で得点を奪えば、絶対に勝てる。とまあ、そんな皮算用だったのだろう。実に正しい判断だと言わざるを得ない。

 実際、この試合でも、流れの中からは、清水は決めきれないでいた。片野坂監督の読みどおりである。ただ一つ、片野坂監督にとって想定外だったのは、なぜかこの試合に限っては(と言っては失礼だが)西健のプレースキックが冴えわたり、セットプレーから4度もゴールネットを揺らしたことだった。鳥栖戦あたりから西澤のキックが好調なことは先方もスカウティング済みだったとは思うが、大分は攻守にセットプレーでは弱いチームであり、先方としては泣き所を突かれた形だ。

 それにしても、清水の長い歴史の中で、「セットプレーだけで4点もとった」なんて試合は、過去にあっただろうか? 個人的には記憶にない。

 快勝で気持ち良く家路につく、と行きたいところだったが。。。まあ、雷雨による1時間中断は、自然相手のことだから、やむを得ない。というか、審判団は適格な判断を下してくれたと思うし、この試合は18:00スタートだから余裕があったのも助かった。

 問題は、誰が見ても、最後の2失点。それまでシュートらしいシュートすら、ほとんど打たせていなかったのに、結局はコロっと2失点する我が軍。4:0で勝つチャンスなんか、年に一度あるかないかの好機なのに。ただ、雨で1時間中断したので、選手が元気を取り戻した感もあり、かえって選手交代が難しくなった面はあったかもしれない。失点の時間帯、まだまだ点はとれそうな雰囲気もあり、イレブンの意識やポジショニングがバラバラになっていた。プレーした時間は90分でも、試合は3時間続いたわけだから、エウシーニョなどは最後の方は集中力が切れていたように見え、あのあたりは選手交代で手を打ちたかった。いくら攻撃的なチームを標榜していても、さすがに4点リードしたら、無失点で終えることを最優先すべきだろう。

 4:0からだったから逃げ切れたが、3:0からだったら追いつかれたかもしれない。やはりこのチームは4点とらないと勝てないのかと、首をかしげながら帰途に就いたのだった。

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