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 最初に誤解のないようにお断りしておくが、所長はピーター・クラモフスキー監督の進めるチーム作りを支持しているし、今季は監督を信じてついていくつもりである。以下で述べることは、あくまでも思考実験とご理解いただきたい。

 今季、我が軍は、新監督(しかもモフさん自身も監督業は新米)の下で従来とは180度異なるチーム作りに乗り出したわけだから、ある程度苦戦することは避けられず、今年に限ってはフロントもサポも目先の勝ち負けだけにとらわれず、長い目で見るべきであり、我慢が肝心である。今季がスタートする時点で、このようなコンセンサスは、かなり広範に共有されていたと思う。

 他方、今季冒頭のサポとのミーティングで、大熊GMは、「監督と心中することはしない。結果次第では、ある程度のところで見切りをつける」という旨を明言していた。まあ、プロクラブである以上、それも当然だろう。その時、所長が受けた感触では、たとえばオリンピック中断くらいまでにまったく結果が出なければ、監督と心中するのではなく、その時点で現実路線、残留最優先に舵を切るのだろうなというニュアンスを感じた。

 しかし、どういう運命のいたずらか、その後のコロナ騒動で、今季に関しては、「降格は無しよ」ということになった。個人的には、今この時点で、大熊GMがどのように考えているのか、すごく興味がある。降格がなくなったので、モフ監督とのハネムーンの期間、執行猶予の期間は、さらに長くなり、どんなに苦戦しても、たとえば1年は任せてみようという方針に変わったのか? それとも、考えたくないが、これから開幕10戦勝ち無しとか、厳しい状況になった時には、もうそこで見切りをつけることも依然としてあり得るのか?

 現時点での、個人的な意見を申し上げれば、もちろん今はまだ我慢の時だと思う。それと同時に強く思うのは、クラブや選手たちに「今は試行錯誤だから負けても仕方がない」などとは、絶対に考えてほしくない。すべての試合で、勝利のために死力を尽くしてほしい。その結果として、本当に力強く勝てるサッカーの産みの苦しみであるのならば、個人的には甘受しようと思う。直近のセレッソ戦、負けたこともさることながら、どうもこの部分が感じられなかったことに、モヤモヤした感情を抱いてしまうのである。そして、いくら降格がない年でも、やはり降格圏は避けてほしいし、特に最下位は絶対回避である。清水の歴史で、J1の最下位になったことは、一度もないのだから。

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