非常に惜しいことをした。清水がJ1に再昇格してから初めてと言っていいくらい、「主導権を握って勝つ」ことができそうだったのに。リードした後の試合運び、特に60分過ぎくらいからの戦い方は、どうだったのだろうか? 運動量が落ちてボールに行けなくなる前に、フレッシュな選手を投入して、勢いを保つ方法はなかったのか。

 考えてみれば、ピーターがガチの公式戦で、プロチームの指揮官として現場で采配を振るうのは、実質これが初めてだっただろう。もちろん先日のルヴァンはあったが、あれはちょっとプレシーズンの域を出なかった。もしかしたら、マリノス時代にポステコが現場を離れ、ピーターが監督を代行した試合もあったような記憶があるのだが、まあそれも参考にはならんだろう。断片的に眺めた限りでは、昨日の試合中にピーターは具体的な指示を出すでもなく、選手交代も遅かった。まるで、監督の仕事は、ベストメンバーを選んで送り出したら、それで終わり、あとは選手が酷く疲れたり故障したりすれば代えれば良し、といった雰囲気に感じた。FC東京の敵将が、切り札を温存し、後半の選手交代で試合の流れを掴んだのとは、対照的だった。Jリーグの指揮が1試合目のピーターと、たぶん300~400試合くらいはやっているケンタの差が出たと言わざるを得ない。

 開幕前は不安が非常に大きかったので、昨年2位のFC東京相手に、1:3で敗れるということ自体は、想定の範囲内である。しかし、主導権を握れた試合で、終盤までリードしたのに、そこから崩れての1:3はキツい。

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