8日にあったXEROX SUPER CUP、土日は行事で忙しかったから、録画してあったのを、昨日ようやく観てみた。どうしても清水目線、特に今季の清水がマリノス流だということを考えると、マリノスに清水を当てはめるような見方になってしまう。

 マリノスは、例によって高いラインでGKも含め後方から繋ごうとするのだけれど、神戸は前から圧力をかけて奪うことを狙っており、実際に何度かピンチを迎え、その形で1失点も喫した。まだシーズン冒頭だからマリノスの繋ぎがぎこちなかったのか、それとも神戸が入念にはめる形を準備していたのか? いずれにしても、マリノスが昨シーズンからほとんどメンバーが変わっていないのに、それでも神戸のハイプレスの餌食になる場面があったことを考えると、清水はディフェンスラインの繋ぎでマリノス以上に多くのミスを犯すことは不可避と思われる。少なくとも春くらいまでは、安い失点を繰り返す恐れが強い。その時に、チームも、サポも、どれだけ我慢できるか、監督のサッカーを信じられるかというところが、今季の清水にとって最初の難関になる。

 クラモフスキー監督は、今季の清水は4-3-3で行くと言っているけれど、その目線で改めてマリノスの試合を観てみると、これはどう考えても4-2-1-3(もしくは4-2-3-1)と呼んだ方がいいのではないかと思えてきた。それで、先日ファンミーティングで大熊GMがほのめかしていた「水を運べる選手」というのは、4-2-1-3の「1」の部分に当てはめる人材のことなのかなという気がしてきた。つまり、マリノスのマルコス・ジュニオールに該当する選手を(これまではドゥトラが主にやっていたわけだが)、獲ろうとしているのかな、と。マリノスにおいてマルコス・ジュニオールは、ポジションにあまりとらわれずに、運動量豊かに、色んな場所に顔を出しており、そういうタイプなのではないか。そう言えば大熊GMは、「あれ、FWを獲ろうとしてるんじゃないんですか?」という質問に対し、4-3-3の布陣ではFWとかMFの区別はあまり意味がないというようなことを述べており、その表現もマルコス・ジュニオールのイメージに合致する。

 あと、久し振りに見たドウグラスの勇姿。あのイニエスタのパス、あんなお膳立ては、清水にいた1年半ではついぞ期待できなかったもので(北川とのコンビネーションでは多少良い形もあったが)、体調さえ乱れなければ、今季は20点くらいはとりそうな雰囲気である。まあ、ドウグラス本人の体調は別にしても、ACLを含む過密日程の中で、神戸の誇る豪華外国人のコンディションがどこまで持つかという疑問もあり、ゼロックスの戴冠で即、神戸が優勝候補ということにはならないのではないか。

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