何となくそういう予感はあったけど、監督、GMに加え、社長も交代か。まあね、左伴社長は、今季開幕前に、5位以内という目標を掲げた上で、「進退を賭けて」なんて発言していたから、2019シーズン、残留争いに巻き込まれた時点で、辞意を固めていたのかもしれない。1年前の久米氏の急逝がなければ、左伴=久米体制があと2~3年くらいは続いたのではないかと思うのだが、改めてクラブにとっての大きな喪失だったと痛感する。

 これはまったくの想像だが、今思えば、大熊氏の役職がしばらく発表されなかったのは、もし山室晋也氏を口説けなければ、大熊氏を社長に据える、なんて事情もあったのかもしれない。

 それにしても、来期以降の新体制では、大熊氏への依存度が高くなりそうである。新社長はサッカーはまったくの素人なので、競技面での統括は当然のことながら大熊GMが全面的に率いることになる。そうかと思うと、モフ氏は監督一年生なので、そのケアも色々してあげなければならないだろう。

 当S研では1年ほど前に、こちらのエントリーで、社長が「進退を賭ける」ほどの意気込みなのは素晴らしいけれど、サッカーの成績などというものは水物なので、ホントに進退を賭けたりしちゃアカンということを書いた。しかし、今回の社長交代の情報に接して、まあ確かに5年というのは一つの区切りだし、2020年代にも突入するし、フロントもチームも一新するという意味で、ここで社長交代というのも、それはそれでアリかもしれないと受け止めた。

 それにしても、不思議な魅力をもった社長だった。人の心を掴むような、キュンとなるセリフを、何度も聞いた。惜しむらくは、社長に率いられ、会社・現場が一体となって、成績面でそれに見合った成果を挙げるということができず、あれだけ働いてくれた社長なのに、左伴時代=低迷期になってしまった。いつか、左伴社長の撒いた種が花開く時が来ると信じたいものである。

 山室晋也新社長については、その筋ではよく知られた人らしいので、本の一冊くらい書いているかと思ったら全く無し、YouTubeで検索してもほとんど動画なしということで、意外に情報が少ない。早く、清水社長としての肉声を聞いてみたいものである。

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