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 基本的には一日一回の更新を原則としている当S研ブログだが、「篠田善之監督、解任か 大榎GM『洗い直す』」という記事を読んで、一言、言いたくなった。

 清水の篠田善之監督(48)が解任される可能性が高まった。試合後、大榎克己GM(54)が報道陣に対応。「(監督人事は)洗い直します。今日の時点では続投と明言できない」と白紙の方針を明かした。

 篠田監督は成績不振で解任されたヨンソン前監督の後を受け、5月にヘッドコーチから昇格。修正点を的確に指示し、前体制で1試合平均1点だった得点を1.48、同失点を2.36から1.87に改善するなど手腕を発揮してきた。ただ、同GMは「戦い方のスタイルを含めて検討する」と説明。カウンター重視となった戦術に疑問符を付けている模様だ。

 解任が正式に決まった場合に備え「5人ぐらい」をリストアップ。Jリーグ関係者によると、F東京などで指揮を執ったランコ・ポポヴィッチ氏(52)に強化部が接触済みで、徳島のリカルド・ロドリゲス監督(45)、優勝した横浜Mのピーター・クラモフスキーヘッドコーチ(41)、松本の反町康治監督(55)も挙がっているという。なお、大榎GMは自身の去就について「自分から身を引くつもりはない」と話した。

 おいおい、当ブログで推した徳島のロドリゲス監督や、反町監督をリストアップするって、まさか大榎GM、このブログ読んでるわけじゃないだろうなあ(笑)。

 まあ、そんなわけはないけど、所長は篠田監督は自分の役割をきっちり果たした功労者だと思うので、「解任」といった文言が飛び交うのは残念である。あの絶望的な状況下で監督を引き受け、まあ素晴らしいサッカーを披露してくれたわけではなかったが、あの当時誰もが考えた「どんな形でもいいから残留を」という目標を、見事に達成してくれたわけである。当S研でずっと示してきた「ヨンソン・篠田別順位表」の最終版を上に掲げるが、当ブログでずっと言い続けてきた「せめて篠田監督自身が五部の星を」という願いは、惜しくもかなえられなかったものの、ほぼそれに準ずる成績を残してくれた。今季序盤、我が軍は最下位の暗闇をさまよっていたわけで、下手な手を打てば、そのまま奈落の底に沈む可能性もあった。それを、目を見張るようなサッカーではなかったにせよ、12位に着地させてくれた篠田監督には、感謝の念しかない。

 もちろん、それは、「ボロボロの状態だったチームをシーズン途中に引き受けて、サッカーの中身はどうあれ、何が何でも残留させる」という特殊任務である。来季、まっさらな状態から新しいチームを作っていく(清水の場合は根本から直さなければならないことが山ほどある)上で、誰が適任かというのは、まったく別の問題である。その新しい任務には、篠田さん以外の別の誰かの方が適しているのではないかというのは、所長も同意見だ。ただ、それは篠田さんが駄目だから「解任」するというのとは筋が違う話であり、むしろ篠田さんは特殊任務を見事にやり遂げた好リリーフだったと位置付けたいものである。

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