セレッソ戦の清水の先制点だけど、あれ、練習通りの形だったのかねえ? DAZNの解説は「あらかじめデザインされていたプレーですね」なんてコメントしてたけど、どう見ても、西澤のコーナーが例によって前で引っ掛かり、そこにたまたま清水の選手がいて、適当に流したらたまたま味方に繋がっただけのように感じたけど。

 さて、目下のところ、清水はJ1の15位。しかし、ここ数試合の内容と結果だけから見れば、J1最弱であることを認めざるを得ない。まあ、それは仕方ないが、問題はプレーオフに回った場合の、J2チームとの力関係である。所長の感覚から言うと、今の清水の力は、J2に換算したら、15位くらいではないかと思う。つまり、プレーオフを勝ち上がって勢いを付けてきたJ2のチームを相手に、苦戦することは必至である。

 実力はJ2の15位くらいの清水だが、サッカーの内容、つまり守備の強度とかビルドアップやポゼションの質とか崩しの形とか、そういうことだけとれば、力はさらに低い。J2の下位か、下手をすればJ3くらいのクオリティしかない。それでも、なぜ今のところJ1の15位にいるかというと、それはチームのオーガナイズとは関係ない、ブラジル人助っ人の属人的能力の賜物に他ならない。つまり、いくら内容がお粗末でも、試合の流れに関係なく、ドウグラスの超絶的な決定力やエウシーニョの変態プレーで点をとれることが時々あるので、そのお陰で一定の勝ち点を積み上げられたに過ぎない。

 プレーオフに回った場合のJ2との試合は、格上に対するチャレンジャーという自覚を持って臨んだ方がいいだろう。先週末のJ2プレーオフも眺めてみたが、徳島が来ても、山形が来ても、おそらく清水は圧倒されることになると思う。

 個人的に、事前の展望では、「山形が来てくれたら一番やりやすいかな」なんて思ってた。というのも、山形の木山監督は、「ミスター引き分け」と呼びたくなるような引き分けの多い指揮官であり(今年はそうでもなかったが)、普段は慎重に戦って勝ち点1でもOKという戦いを特徴としているので、プレーオフでJ1チームは引き分けでも生き残れることを考えると、好都合かななんて思ったのである。

 しかし、大宮と山形のプレーオフ1回戦を観たら、木山監督の指揮がいつになくアグレッシブで、得点を奪った時に派手にガッツポーズするなど、人が変わったようだった。順位が下である山形は、勝ち上がるためには勝利しかないから、そのレギュレーションが木山監督を、そして山形イレブンを豹変させたのだろう。

 鬼気迫るものがあったのは、敗退こそしてしまったが、徳島と戦った甲府も同じだった。不運な退場で1人少なくなっても、ポゼションに定評のある徳島を相手に、ボールを握って攻め続けた。ただ、それを落ち着いてかわした徳島のチーム力も、大したものだった。

 そんなこんなで、もしも清水がプレーオフに回ることになったら、内容でも勢いでも優るJ2チーム相手に、タジタジになってしまいそうだ。なにしろ、うちはJ2の15位なので。

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