今さら、ああだこうだ言ったところで始まらないが、返す返すも、磐田戦でドゥトラの出場がわずか5分で終わってしまったのは、残念だった。変な言い方になるが、もしもドゥトラの愚行で本人が退場になったのなら、まだしも諦めはつくものの、センターバックの退場 → 控えのセンターバックを入れざるをえない → 攻撃的な選手を削るしかない、という形で交代のお鉢が回ってくるとは、本人に気の毒としか言いようがない。

 ソッコが退場になった時点で、所長も「おい、誰を削る?」と頭の中でシミュレーションしたが、個人的にも「まあ、ドゥトラだろうな」とは思った。攻撃の付加価値の部分を担っており、削った場合にチームとしての組織が崩れる度合いの少なさという観点から、彼を選ばざるをえない。ただ、好調が伝えており、本人も意気込んでいたであろうということを考えると、やりきれない思いがする。

 今季の清水は、勝った試合も、どさくさ紛れのような勝ち方が多く、攻撃力で相手を圧倒したようなゲームはほとんどない。しかし、色んな意味で苦しんでいる磐田相手であれば、また違う戦い方ができたかもしれず、ドゥトラの先発起用は(怪我人続出による消去法的なスタメンという意味合いもあるが)、現清水にとっては新境地となるような攻撃的な戦いを狙ったものだったのかもしれない。現に、試合開始から5分までの短い時間でも、ドウグラスとドゥトラのコンビネーションで相手ゴールに迫った場面があった。あの戦いを、90分続けることが、できたならば。もちろん、勝てたという保証などないが、少なくとも我が軍の新しい挑戦を見ることができたはずなのである。

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