川本君に続いて、有望な新人の来季内定が、もう1人決まったようだ。市立船橋のMF鈴木唯人君。それで、川本君の時に、「エスパルスでプロ選手としてスタート」という表現は、清水はあくまでも第一歩に過ぎず早くも将来的なステップアップに意識が行っているような印象を受けてしまい、チト微妙だと、揚げ足取りのようなことを申し上げた。そしたら、今回の鈴木君も、「エスパルスでプロキャリアをスタートできることを大変嬉しく思います」と、ほぼ同じような表現を使っている。移籍が当たり前になった今日では、こういう表現がテンプレと化しているのだろうか? まあ、いいや。

 さて、明日に迫ったアウェー浦和戦に向けては、非常に気になる情報が入ってきた。今週、ドウグラスが練習中に体調不良を訴え、早目に切り上げたということである。

 エウシーニョが怪我明けの上に、湘南戦ではヘナトが負傷して、ドウグラスの体調も思わしくないとすると、上昇ムードにあったチームにも、暗雲が垂れ込めることになる。3人のコンディションについては続報がないので、浦和戦のメンバーは、当日蓋を開けてみないと分からないといったところだろうか。まあ、先日、当S研では、「清水の情報、漏れ過ぎでは?」なんて苦言を呈したくらいだから、この方が浦和もやりにくいかもしれないが。

 今の清水にとって、ドウグラスを欠くということは、桑田のいないサザンと言おうか、渥美清のいない寅さん映画と言おうか、それくらいの喪失であることは間違いない。しかし、一時は「ドウグラス以外に誰も点をとれない」と言われていたチームが、名古屋戦、湘南戦と、ドグ以外のゴールで勝利を手繰り寄せた。もちろん、ドグが前線で収めてくれるという前提ありきのサッカーではあるが、一頃よりは多少は崩しの形が見えてきている。

 元々、今季開幕の時点では、今季はドグという大黒柱を欠くシーズンになる可能性もあったわけである。その後、力強く復活して、期待通りの貢献をしてくれたとはいえ、ドグなしでの戦いを強いられることは、最初から想定されたことである。もちろん本人の体調が回復して活躍してくれることが一番だが、仮にエースを欠いても、その試練にチーム一丸で立ち向かってほしい。

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