0922

 名古屋が変なタイミングで監督の交代に踏み切ったが、果たして清水はこのオフ、どうするのだろうか?

 篠田監督は、良い監督だと思う。確かな手腕があるし、人格的にも信頼できる。現時点の清水の戦績、試合内容はきわめて心許ないものだが、今季途中、篠田さんがチームの指揮を移管された時の悲惨な成績・内容を考えれば、良くやってくれている方だと思う。他の監督だったら、あのまま最下位に沈んでいた可能性もあったはずだ。

 ただし、現在篠田監督が取り組んでいるのは、あくまでも「今季、なりふり構わず残留する」という、期間限定の、特別任務である。そのミッションに失敗したら解任になることは言うまでもないが、成功した場合にも、ここからのチーム立て直しはまったく別のミッションなので、必ずしも篠田監督の続投が必然ということにはならないと思うのだ。

 今の清水の戦いは、必ずしも篠田監督が本来志向するようなサッカーではないはずだ。こう言っては何だが、あんなサッカーを進んでやりたいと思う監督はどこにもいないはずで、篠田監督はあくまでも、今の清水のメンバーや能力で残留するための最適解を実践しているだけだと思う。だから、今季首尾良く残留出来たら、篠田監督が続投して、篠田監督の下で新しいサッカーを目指すというのも、それはそれでアリだと思う。

 しかし、選手があまり入れ替わらず、監督も同じだとすると、抜本的に新しいチーム作りができるのだろうかという疑問がある。結局は、何の発展性もない今のサッカーをずるずると続け、そうするうちにクラブの体力が疲弊を続けるのではないかと危惧する。このオフは、大変革に着手すべき時であり、「その大変革に相応しいのは誰か」という観点から監督を人選すべきだろう。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村