ホーム札幌戦は、0:8と大敗。Jリーグ記録は知らないが、チームとしては最多失点だったようである。しかも、今季はアウェーの札幌でも2:5と大敗しているわけだから、一つのチームに実に13点も奪われたことになる。松原は、前回対戦の悔しさを口にし、「今度は我々が5点とるくらいの勝利を」と語っていたが、現実にはホームでアウェーよりも無残な敗戦となった。

 試合全体として見れば、あらゆる面で先方が上だったと言わざるを得ず、その差が点差にそのまま表れた。皆さん、今節の『WONDERプレイヤー賞』の投票には、お困りになるのではないか。なにしろ清水側で良かった選手は、一人もいなかったので。

 ただ、個人的には、今回の試合を、大まかに、前半と、後半に、分けて考えるべきだと思う。前半は、普通に、両チームの力の差、特にサイド攻撃の質の差が出ただけだった。2点リードされて、当然、清水としては攻めに出る。結果として、後半さらに敵にダメ押し点を奪われ、0:3くらい、あるいは必死の反撃が実りなんとか1点返して1:2とか1:3で終わるというのが、普通のサッカーだろう。だから、前半だけなら、普通の敗戦だった。

 ところが、この試合は、普通ではなく、異常な敗戦となってしまった。その原因は、今季の清水が、敵にリードを許して相手に余裕を与えると、ほとんどチャンスを作り出せなくなり、逆にカウンターから失点を重ねがちであることだ。負けている状態で、清水が遮二無二攻めに出ると、反撃の得点を奪うよりも、ダメ押しの失点をくらう確率の方が大きいのである。それは、遅効のクオリティが絶望的に低いこともあるし、攻めている時のリスク管理や戻りながらのディフェンスが下手という点もある。今季、清水が、「負ける時はほとんどが大敗」という現象を続けているのは、偶然ではないのだ。清水のそうした欠陥(ちなみにこれは新旧監督を通じて同じ)と、札幌の速攻の練度の高さ及び最後まで攻め続ける姿勢が相まって、記録的スコアが生まれたわけだ。

 スタジアム全体の雰囲気としては、「せめて1点でも返せ」というものだった。しかし、個人的には、得失点差のことを考えたら、下手に反撃に出ない方が、いいのかもと考えていた。5点目をとられたあたりで、「こりゃあ、逆群馬もあるぞ」と心配していたら、案の定、つごう8失点をくらった。

 最後に一つ。当方はなんとなく、札幌は「J1復帰同期生」というような親近感を多少抱いていたが、今回の先方のイレブン、サポーターの立ち居振る舞いで、そうした意識は完全に消え去った。その滅亡を心から願う存在に変わった。


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