珍しく日経にエスパルスの話が出ていた。こちらにある「エスパルス、デジタル技術で挑む経営革新」という記事である。

 まあ、話自体は我々サポには周知の事柄であり、清水が日本IBMと提携しデジタル技術を活用して顧客満足を高めようと試みているということが紹介されている。ただ、これを読んでいて、やはりどうもクラブの方向性に?マークが付くなということを、改めて感じさせられた。

 念のためにお断りしておけば、所長は、現清水経営陣の経営努力は素晴らしいと思っているし、それについては敬意を表したい。引っかかるのは、その中身があさっての方向を向いていないですか?という点だ。今回の日経の記事の中には、次のようなくだりが見られる。

 飲食店のキャッシュレス化を進め、アプリで注文しておけば、ハーフタイムに長い列に並ばずに飲み物や食べ物を受け取れるようにする。さらに、ハーフタイムのトイレの待ち時間や、試合後にJR静岡駅や清水駅に向かうバスの行列の待ち時間がわかる仕組みの導入も検討する。Jリーグでは試合の入場料はすべてホームチームの収入になる。2万人を収容できるIAIスタジアムの利便性を高め、現在1万5000人前後にとどまる平均入場者数を増やす。スマホアプリを導入した人にIDを発行したうえで、顧客のデータを収集する。個々の顧客の購買動向や嗜好を分析して、新たな売れ筋商品の開発につなげる。開催試合の同じ対戦カードの過去のチケットの売れ行きや天気予報によって販売価格を変える「ダイナミック・プライシング」を試験的に実施し、導入を検討中だ。空席を減らし、入場料収入を最大化する狙いがある。

 なんだか、これを読んでいると、清水の新スタジアムなんか今後10年、20年とずっとできないから、せめて今の日本平の利便性の低さを、デジタル使って多少目先をごまかしましょうという程度の発想にしか思えない。

 たとえば、シャトルバスの問題。勝利の喜びを半減させ、敗戦のイライラを倍加する行列地獄。素朴な疑問として、行列の長さがスマホアプリで可視化されたからと言って、少しでもイライラが改善するのか? 記事を読んでいると、一事が万事、「そんな問題じゃない!」と叫びたくなるような、そんな的外れ感を感じずにはいられないのである。

 繰り返すが、創意工夫は評価したい。しかし、清水のデジタル革命が、新スタを作れないことの目先をごまかすものにすぎないなら、そんなものは遠慮申し上げたい。

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