今季、大苦戦している一因に、期待の高かった助っ人CBが、戦力になっていない点がある。まあ、誰でも知っているので、名前を出してしまうが、皆さん大好き、ヴァン君のことである。

 それで、ヴァンについては、大榎GMが実戦をチェックせず、動画だけで見て決めたという発言がクローズアップされ、サポの間で物議を醸している。「そんないい加減な決め方してるのかよ!」と呆れた向きもあったことだろう。正直言えば、所長も、おいおい大丈夫かよと思った。

 ただ、今般、若干認識を新たにする報道に出会った。朝日新聞の「Jリーグのスカウト激変 格安の外国選手、ネットで発見」という記事である。なんでも、2004年にイタリアで開発されたオンライン動画サービス「ワイスカウト(Wyscout)」というのがあって、日本では先駆的に清水が取り入れたらしいのだ。ちょっとその部分を部分的に引用させていただく。

 ワイスカウトは欧州では常識となっていたサービスで、各国のリーグやカップ戦に加え、各年代別の代表戦も閲覧できる。選手の輸出大国ブラジルであれば、4部リーグまで見られる。試合数は20万あり、毎週1500試合が追加される。

 日本ではなじみが薄かったが、14年秋に日本語版が完成し、日本協会がアジア・チャンピオンズリーグの他国クラブ分析で使ったことで認知度が上がった。この2年で急に普及したといい、現在、35のJクラブが契約する。

 J1は今季、試合ごとの外国籍選手出場枠が3人から5人になり、助っ人探しの重要性が高まっている。これまでは代理人からの売り込みが主流で、編集された好プレー集を判断材料としてきた。清水の大榎克己GMは強化担当に就任した昨季、すぐにワイスカウトを導入した。「失敗した場面も見られるのは大きい。それで獲得するのをやめた選手もいる」。今季、担当スカウトを4人に倍増した鹿島の鈴木満強化部長は「時間があれば、ワイスカウトを見るように、と伝えた」。環境が似ているアジアで活躍するブラジル選手を中心にマークしている。

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