勝ったから忘れてしまいがちだが、セレッソ戦の11,028人という入場者数は、なかなか衝撃的だった。1万ちょっとというのは、カップ戦とか、平日開催の数字だろう。今回のように、天気の良い土曜の午後にリーグ戦をやって、対戦相手もそれなりの規模のクラブなのに、半分近くが空席というのは、異常事態と言わざるをえない。

 社長は青ざめているのではないか。「多少の値上げをしても、清水サポーターはついてきてくれる」と信じていたはずである。しかし、リーグ戦のホームゲームわずか3試合目にして、これほどの空席が発生したら、先が思いやられる。

 もちろん、ガンバ戦、湘南戦とホームで無残な負け方をしたことが、客足を遠のかせたのだろう。川崎みたいに見ていて楽しいサッカーだったり、直近のFC東京のように勝ち続けていれば、多少値段が高くても、スタジアムに足を運ぶ人は増えてくれるはずである。

 ただ、せっかくアウェーのダービーに勝利して、チームの機運としては「さあ、これから」というところだったのに、観客動員がその機運にまったく見合っていなかったことは問題だろう。チケットの販売が伸びない原因が、どこまでが値上げによるもので、どこまでが成績不振によるものかは、まだわからない。一つだけ確かなのは、成績を上向かせることができなければ、今後の客入りは非常に厳しいものになるだろうということだ。もし仮に、今季値上げしながら、動員の減少で、入場料収入が逆に低下するようなことになったら、クラブの今後の経営にかかわる大問題に発展する。

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