先日のガンバ戦、後半、3点差を追う絶望的な状況下で、西サイドスタンドは、執拗に新チャントをリピートしていた。それを聞いて、所長の近くにいたあるサポは、「何なんだよ、この歌は。お経かよ!」とツッコんでいた。

 まあ、あの時間帯は、皆がイライラしていたし、何にでも八つ当たりしたくなる状況だったので、耳慣れない新チャントに、つい文句を言いたくなったのだろう。

 誤解していただきたくないので、お断りしておくが、所長にしても、コールリーダーをはじめとする応援団の皆さんには、常日頃、頭の下がる思いである。その前提で、申し上げれば、ここ数年のチャント、やや不作ではないかなと感じる。皆が楽しくノレるようなものがない。

 応援団の皆さんは、清水独自の応援や、バリエーション豊かなチャントを目指しておられるのだろう。また、「自分たちが引っ張らないと」という決意で臨んでおられるに違いない。しかし、普段メインやバックで観ている所長などの感覚では、応援は西サイドの狭い範囲だけが孤軍奮闘している感じであり、スタジアム全体を巻き込めていない。

 チーム全体の応援にしても、選手個人の応援にしても、無理に新曲を作らなくてもいいんじゃないかという気がする。「今までと違う新曲を作らねば」という思いが強すぎて、かえってチャントが複雑で馴染みにくいものになってはいないだろうか。選手のチャントに関して言えば、これだけ移籍が目まぐるしい時代になると、1選手1曲というのは無理があるし、それをサポが覚えるのは不可能に近い。たとえば、プロ野球の中日ドラゴンズなんて、「外国人スラッガーの応援歌」というのがあり、選手が入れ替わっても、歌は固定である。清水も、いちいち新曲を付けるよりも、「外国人ストライカーの歌」とか、「ユース上がりの有望新人の歌」とか、そういう定番曲を設けてもいいかもしれない。

 ちなみに、こんなことを言うと怒られるかもしれないが、最近で所長が最も「アイスタの雰囲気が良いな」と感じたのは、昨年のホーム・ガンバ戦だった。あの試合はフライデーマッチで試合開始が19:30と遅く、最後の方は鳴り物が禁止だった。普段は、西サイドとメイン・バックの温度差が大きいが、鳴り物禁止の時だけは、結果的にスタジアム全体がものすごい一体感に包まれた。応援団の皆さんは、「自分たちが引っ張らなければ」と力むだけでなく、一度冷静に応援のあり方を見直されたらどうかと、個人的には思う。

 なお、応援繋がりで言えば、先日アイスタに駆け付けたガンバ・サポの振る舞いが、印象に残った。昨年、ガンバの遠藤が、「シュートを外した時などに、スタジアムからため息が漏れるのはテンションが下がる。そういう時は、ヨーロッパみたいに、『ウーーーッ』という声をあげてくれないだろうか」と注文をつけていた。そしたら、先日のガンバ・サポは実際に、チャンスを逃した時に、「ウーーーッ」という声をあげていたのではないかと思う(所長にはそう聞こえた)。だとしたら、ガンバではサポとチームの間に素晴らしい信頼関係、コミュニケーションが成立していることになる。清水の応援団も、独善的になるのではなく、常に選手や一般サポの声に耳を傾けるべきだろう。

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