残留争いや昇格争いは、当事者にとってはたまったものじゃないけど、他人から見れば最高のショーだ。だから、ジュビロの最終節も、昇格プレーオフも、個人的にはかなり注目して観戦した。

 ジュビロに関しては、清水サポの間でも、「ダービーのためにも残ってほしい」という人と、「どこまでも堕ちやがれ」という人とに、二分されるのだろうか。所長個人に関して言えば、ジュビロには常にJ1にいてほしいと思う。来年も5点くらいとって勝ちたいと思うので、ぜひ残ってくれないと困る。万が一J2に落ちても、来年はルヴァンカップでは戦うこともあるのかもしれないが、やはりリーグ戦のダービーは別格だろう。

 最終節の川崎VS磐田戦、磐田の戦い振りは素晴らしかったと思う。最後の30秒を除けば、ほぼ完璧な試合運びだった。あそこまで戦いながら、他会場を含め、最悪の結末が待っているとは、監督が言うように残酷という他はない。対する東京Vは、プレーオフで、これまた素晴らしい戦いを続けている。所長は、ヴェルディの試合はハイライトくらいしか観たことがなく、「外国人の個の力で点をとってるチームなんだろうな」と漠然と想像していたが、いやどうしてどうして、プレーオフの内容を見ると、知将に率いられてしっかりとオーガナイズされた好チームだ。しかも2連続下剋上ということで、乗りに乗っており、勢いをもってヤマハスタジアムに乗り込んで来るだろう。プレーオフでは、上位チームの「引き分けでもOK」というアドバンテージが逆に罠になってしまうことが多いが、磐田も引き分けを意識しすぎると、ヴェルディの勢いに飲まれかねない。しかも、磐田には「GKのヘディングシュート」についてのトラウマがあるのに、ヴェルディはプレーオフ2回戦でGK上福元が土壇場で攻め上がって決勝ゴールを演出しており、あれを見て磐田関係者は血の気が引いたのではないか。磐田には、変に縮こまらないで、それこそ5:0で粉砕するくらいの自信をもって戦ってほしいものである。

 磐田の危機を目の当たりにして、清水関係者がとるべき正しい態度は、「他山の石」とすることだろう。昨シーズン、清水がまったく歯が立たなかったあの磐田が、中心選手が何人か怪我をし、ちょっと歯車が狂っただけで、ここまで苦しむわけである。清水も、多少順位が上がったくらいで慢心してはならず、むしろ「来年こそは危ないかもしれない」という危機感をもって引き締めなければ駄目だと思う。

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