先のワールドカップから感じていることだが、特定のスーパースター、特にストライカー1人に依存するサッカーには、危うさがある。ワールドカップでも、期待以上の活躍をしたチームは、「全員でハードワーク系」のところが多かった。さすがに、ベスト4以上となるとスーパースターの姿が目立ったが、スターが特別扱いされるのでなく、献身性を発揮し、全体に溶け込んでこそ、力になるのだなということを感じた。

 Jリーグの今節は、神戸のイニエスタ、鳥栖のトーレスと、世界的知名度のあるスターのデビュー戦となったが、ともに初戦は不発。チームメイトも観客も、皆スターを特別扱いしようとするので、独特の変な雰囲気が生まれ、ぎくしゃくしていた。むろん、今後かみ合ってくれば大きな力を発揮する可能性はあるのだろうが、今のところ日本の田舎の家庭に金髪の外人娘が嫁に来たみたいな、しっくり来ない感じの方が強い。

 翻って、我が清水には、世界にその名の轟くようなスーパースターはいない。どれだけ背伸びをしても、買える上限はドウグラスまでである。しかし、だからこそ、全員がハードワークし、規律を徹底して戦うということが実践しやすい。今回のガンバ戦にしても、特筆すべきような高度な戦術とか、上位争いをするほどのクオリティは見て取れなかったが、この猛暑続きの苦しい連戦の中で、全員が最後まで集中力を切らさずにハードワークするということだけは実践できた。これが、今の我々にとっての生きる道なのだろう。そんなことをしみじみと感じた、前半戦最後の、第17節であった。

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