後出しジャンケンのようなことを言って恐縮だが、柏戦を前に所長は、「左SBは二見で行ったらどうか?」と思っていた。そこには、色んな意味合いがある。出ずっぱりだった松原を肉体的に休ませるという意味合い。柏のドリブラー対策として、対人に強いとされる二見を当てるという意味合い。ただ、一番大きな意味合いは、最近精彩を欠き、どちらかと言うと穴になっていた松原をいったん休ませ、精神面でリフレッシュ、リセットさせた方がいいのではないかという点だった。

 そんなことを思っていたので、柏戦のメンバー表を見て、「おお、本当に左SB二見で行ったか!」と色めき立った。それ以外にも、テセの先発起用、石毛に代わって白崎のサイドハーフ先発起用など、いつものベスメンとは異なる点が見られた。連戦が続く中、そういうターンオーバーをしながら、試合に勝てたというのは、大きいと思う。

 2点目の北川の得点は、スローインが得点に直結するという清水としてはレアな形だったが、二見の長く鋭いスローだからこそテセがああいう落としができたということを忘れちゃいけない。もう一つ、柏戦で所長が最も感心したのは、二見が伊東をファウルで倒してイエローをもらった場面である。ああいう、カウンターの卵みたいな状況で、昨年の清水はあまりにも甘い対応をして、簡単に突破を許してしまい、その典型こそホーム柏戦だったのだが、今季は「ファウルしてでも、カードもらってでも止める」という意識が強まっており(『エスパルス・ニュース』でソッコ先輩も力説)、その表れが今回二見が伊東を倒したシーンだったと思う。あれだけでも、二見を使った意味があった。まあ、もちろん、その前のデュエルで伊東に勝ってくれれば、もっと良いのだが(笑)。

 ただ、そんなこんなで二見はイエローを背負ってしまったし、後半のかなり早い時間帯に疲弊の色を隠せなくなっていたので、ベンチのマネジメントとして、もっと早く二見から松原に交代すべきだったと思う。清水は3枚目の交代カードとしてテセ→クリスランを準備しており、クリス投入の直前になって二見が限界になったので、急遽交代カードを差し替えたわけだが、場合によっては交代カードを使い切った後になって二見が動けないなんてことも考えられたわけで、きわめて危うかったと思う。

 清水は、リーグ戦の最初の何試合かは、ほぼ固定メンバーで戦っていたが、だいぶ色んなバリエーションが出てきた。連戦ゆえに、ということもあるけれど、控えメンバーが奮起し、層が厚くなりつつあるのだとしたら、心強いことである。

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