一部の報道で、磐田が清水を「圧倒した」と書いてあったけど、必ずしもそうは思わない。むろん、後半はだいぶ劣勢で、押し込まれはしたが、失点はもちろん、決定的なピンチがそれほど多かったわけではないから、ああいうのを「圧倒」とは言わないだろう。クロス攻撃を繰り返す磐田と、今季はそれを跳ね返すことに強みがある清水とで、たて・ほこ的な関係になったと言った方が正しい捉え方ではないか。

 さて、当S研では以前、今の清水の選手編成は小柄なテクニシャンタイプに偏重しており、バランスが悪くなっているのではないかと問題提起したことがある。しかし、磐田戦の清水の先発イレブンを見ると、GKおよびDFは全員180cm以上、FW2人も180cm以上、ところがMF4人が揃って小柄という、奇妙なデコボコ編成になっている。MF4人は、竹内173cm、石毛170cm、河井166cm、金子163cmとなっている。イメージとして、J1のフィールドプレーヤーだったら170cm台半ばくらいの選手が多いのではないかと思うのだが、最近の清水のベストメンバーは、高い選手と低い選手に二極化しており、真ん中に位置するのは竹内くらいである。まあ、だからどうということもないのだが、非常に特徴的だなと感じている次第だ。

 「小兵偏重」という所長の杞憂に反して、今回の磐田戦では、高さでは清水に分があったように見えた。だからこそ、クロスを浴びたりセットプレーのピンチが多かった割には、どうにか失点せずに済んだのだろう。

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