清水VS札幌戦。清水は、あらゆる面で、札幌に負けていた。キーパー、ディフェンス、ボランチ、アタッカー。しかし、最も負けていたのは、監督の能力であったと断ぜざるをえない。

 今季のJ1は、実に監督の交代が多いシーズンだった。シーズン途中ではなくとも、すでに退任が決まっているというのも入れると、1.鹿島、5.横浜、7.浦和、9.神戸、10.ガンバ、12.東京、15.広島、17.大宮、18.新潟と、実に過半数の監督がその座を追われている。清水より順位が下のチームでは、16.甲府の吉田監督の続投が発表されているが、あのチームの場合は歯車が狂って下位に低迷しているというよりは、元々予算・戦力的に厳しい中で、持てる力をそれなりに出し切りながら、やむなく下位に位置していることが明白であり、また吉田監督がチームを正しい方向に導いているという手応えもあるので、続投という判断になったのだろう。

 チームが明らかに崩壊しているのに、監督に手を付けていないのは、清水だけと言っていい。過去数年の経験から明らかなように、清水は監督人事の機動性に欠けるクラブであり、いよいよ切羽詰ってどうしようもなくなった時にしか動かない。リーグ戦残り2試合というこのタイミングで動くことは、現実的にまずないだろうと予想する。

 しかし、所長としては、後半戦の成績と内容からして、ここでクラブが監督解任という荒療治に出たとしても驚かないし、むしろ賛成したい気持ちである。今季の経緯からして、ここから小林監督が何か有効な手を打てるとは想像しがたい。座して死を待つよりも、賭けに出るという考え方は、アリだと思う。

 慎重なサポの皆さんは、「残り試合がわずか2つで、次の試合まで数日という中で、体勢の立て直しが間に合わないよ」とお考えになるだろう。しかし、世界を見渡せば、今般のワールドカップの欧州予選で、クロアチアが最終節の直前に監督をすげ替えて、その試合に勝利し、プレーオフも勝ち抜いて、W杯出場権を得たなんて例もある。清水にとって、ここからの2試合は、リーグ戦というよりも、いわばプレーオフやトーナメントのようなものである。とかく悠長に構え、引き出しも少なく、勝負師としての資質にも欠ける小林監督がそれにふさわしいかというと、疑問を払拭できない。

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