エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2024年05月

1840

 確かに、水戸は監督が代わって以来、吹っ切れたように溌剌と戦っており、そんなに簡単な相手ではなかった。しかし、清水の目標が、来季J1で上位争いをすることであることを考えれば、このくらいの相手には、少なくとも3:0以上で勝たなければ駄目であろう。勝つだけでなく、内容や点差も求めたかった。はっきり言って、「惜しいシュート」の1本すら打たせてはいけない。それが、蓋を開けてみれば、2:1の辛勝というのは、お寒いと言わざるをえない。

 もちろん、今年は、昨年出なかった「結果」に、とにかくこだわる年である。不思議と、その「結果」は、一応出ている。勝てそうな試合には、徳島戦を除いて、全部勝っているからこそ、この位置にいる。しかし、指揮官は走力と球際を強調するばかりで、組織としてボールを動かして相手ゴールに迫る方法論は、一向に確立されていない。この内容では、今年の歓喜が、単に来季の悲劇のための序曲に過ぎなくなる。

 白崎には、何があったんだろうね。去年の清水は、白崎のチームで、彼がチーム戦術すら決めていたところもあったが、今年になって急に序列を落とした。最初は怪我ゆえかと思ったのだが、最近もTMにはフル出場するのにリーグ戦には絡めない状態が続いていた。正直、中村は判断が遅かったり危ないプレーも多いので、白崎がボランチ争いを引っ張ってくれたりすると、安心なのだが。

 高木践の起用にも驚いたが、センターバックとしてはどうなのかな? 「寺沼クラス」というか、それをはるかに上回る屈強FWがJ1にはゴロゴロいるわけで、体格のハンデはいかんともしがたい気がする。そう考えると、センターバックは、来季以降も計算できるのは高橋祐治だけで、あとはレンタルか未知数のプレーヤーばかりであり、これまた不安材料だ。

 ブラガがまともなシュートブロックをせずによけたことには失望したし、タンキも期待感は低いままだ。もしも、カルリが離脱などということになると、分厚い選手層どころか、夏場に向け人繰りに苦労しそうである。

 勝った時くらい景気の良いこと書けよと言われそうだけど(笑)、以上!


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1833

 そんなわけで、3敗目を喫してしまったわけだが、大型連勝をしていたといっても、内容には怪しい部分が多々あり、負けるならこのアウェー横浜あたりかなという予感がしていたのも事実である。それが的中してしまった。

 今季の3敗には共通点があり、アウェーでそこそこ力のあるチームが相手。試合全体で相手にペースを握られ、複数失点し、ほとんど攻撃は機能せず、「惜しい」という気すら起きない完敗。逆に言うと、ギリギリのせめぎ合いの中で、最後に決勝点を奪われ、悔しさが残るという感じの敗戦ではない。まったく勝ち目がなかったので、惜しい、悔しいという感情があまり沸かない。もちろん、その程度の力であるということは嘆かわしいが、まあしょうがない、これが現実だと割り切れる。

 今回の横浜戦、大元のゲームプラン、チーム戦術のところで、敵に優位性があったとしか思えない。サイドの裏に走られ続け、それを修正できなかった。福森のキックが脅威であることは分かり切っていたが、セットプレー対策も万全という感じではなかった。

 「成す術がない」試合が時々あるのは大問題だが、こういう試合もあるので、勝てる時に勝てるだけ勝っておくことが大事だろう。


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53

 「最近はJ2もレベルが上がって、勝つのは簡単ではない」という人が多いが、個人的に疑問に思っている。特に去年と比べてると、明らかに今年の競争のレベルは低いと思う。去年のトップ3がいなくなり、上からは1個しか落ちてこなかったわけだから。

 今回の鹿児島戦、終わってみれば4:0と完勝。しかし、得点シーン以外では、ずっと沈滞した時間が続いたという印象だ。相手のレベルに合わせてしまったというか。4:0なんて、普通であれば、一年に一度あるかないかの快勝のはずなのに、圧倒したという印象がない。

 今季、清水のセットプレーの期待感があまりに低く、そろそろ苦言を呈そうかと思っていたのだけど、今回はなぜかそのセットプレーで3得点。うちの精度が上がったのか、鹿児島の守備が緩かったのか、はたまた風の影響かは分からないが、とにかくウソのように良く決まった。しかし、逆に言うと、この試合、セットプレーの得点がなかったら、流れの中から、こじ開けられただろうかということを、つい考えてしまう。

 ついでに言うと、ブラジルデーだけど、ブラジル人の目立った活躍はなかったなあ。カルリは、さすがという場面がちらほら見られた一方、軽いプレーでミスすることも多いし(ダジャレじゃないよ)。

 なんかこう、とても「首位を快走している」という気分じゃない。


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1823

 日程的には、今季一番苦しいところだった。そこを、かなり大胆に選手とシステムを代えて臨んだわけだが、チームが好調な時はこういうものか、とても上手く行った。まあ、群馬氏の低調さにかなり助けられたとはいえ、危なげなく勝利した。

 昨年までの印象で、「群馬は相手の嫌がることをいやらしく突いてくる」という言説があったが、蓋を開けてみると、正反対だった。たとえば、清水はスローインがど下手なので、マイボールのスローインの時に圧力をかけられると必ずロストするのだけど、今回の群馬ほど自由にスローインをさせてくれる相手は珍しく、本当に助かった。

 審判が下手だったこともあり、自陣でファウルをとられてセットプレーで一発に泣くとか、そういう悪夢もあったわけだが、試合全体で余裕があったので、そんなヒリヒリ感もほとんど感じずに済んだ。

 まあ、何と言っても久し振りに見た西澤の一芸は嬉しかった。タンキはまだまだ?マークが払拭できないが、西澤のゴールに繋がったパスだけは見事だったし、ゴールを決めたようなああいうロビング的なヘッドが得意なのかもしれない。乗っていってほしいものである。

 厳しい谷間の試合で、メンバーとシステムを代えて臨み、結果が出なかったとしても責められなかったが、その試合で勝ち点3と、それ以上のものを手にした感じだ。遠征の皆様、お疲れです。


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1818

 試合開始早々に簡単に2点とれたので、そのあとだいぶ緩み、3点目がとれるまでの長い時間、がっぷり四つの戦いになっちゃったなあ。

 リードできたから、あまり無理をせずに試合をコントロールするというのは、誰でも考えることだが、清水の場合はちょっと消極姿勢を出すと、急に劣勢になり、失点まで行っちゃうというのがなあ。失礼ながら、この試合までの栃木は、11試合で10点しかとれていなかったわけで、そういうチームに失点するのは恥だと思うぞ。

 結果的には、終盤突き放し、満員に近いサポは興奮しただろうから、まあいいか。だけどホント、諸々の課題は、勝っているうちに修正してくれよ。


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