エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2024年04月

0428

 カップ戦というのは、リーグ戦と違う大会であり、メンバーも違うとはいえ、案外カップ戦でBチームがしくじると、悪い空気がAチームにも伝染し、全体が沈滞したりするものだ。その意味で、良いところなく敗れたルヴァンの敗戦を引きずっているのではないかと心配したが、岡山戦に臨んだチームは割と普通だった。もしかして、サポの方が重く受け止めてる?

 それにしても、秋葉清水って、前後半で違うチームのようになることが多いけど、今回の岡山戦もその典型だった。前半はほぼ完璧と思いながら見ていたのだが、後半は守勢に回り、攻撃で色めき立つようなシーンはほぼ無し。相手が後半から奇策を講じて来たならともかく、メンバーもシステムも変わっていないはずで、なぜ急に借りてきた猫みたいになっちゃうのか。ピッチ上の修正能力が売り物の我が軍としては、名折れであろう。

 ただ、後半岡山が攻勢に出ても、本当に危険なシーンというのは数少なく、シュートもほとんど打たせなかった。上手くコントロールはできていたということか。

 というわけで、昨年と異なり、得失点差が1個ずつしか増えないのはもどかしいけど、肝心の勝ち星は重ねている。乾抜きでも点がとれそうな雰囲気にもなってきている。


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 今季、J2リーグ戦で仙台から3得点を奪ったのは、清水が初めて。他方、今季の仙台は最高でも2得点であり、そのチームから2失点するのも、どうかしてる。

 まあ、秋葉清水というのは、そういうチームなのかもしれないな。今回の仙台戦では、前半に押し込んだ時間帯もあったものの、押し気味の展開からはなかなシュートに持ち込めない。

 結局、今回の1点目のようにロングボールから活路を開くか、あるいは2点目のようにハイプレスで奪って一気に敵ゴールに迫るか。ポゼションからフィニッシュに持ち込む形を持っていないチームだけに(乾先生が欠場であればなおさら)、こういうカオス的な試合の方が、勝つ確率は上がるのかもしれない。

 清水のボランチとかディフェンダーが食いついて、それをはがされ、一気に数的不利で大ピンチに陥ったりするのを見ていると、なんでこんなリスクのある戦い方をしているのかと、疑問にも感じる。しかし、落ち着いた試合展開では、仙台のようなチームは崩せず、ロースコアになり、ドローに終わってしまうリスクもある。

 というわけで、完封勝ちできないのはどうもスカっとしないが、こういうリスクを背負った戦い方だからこそ、今季のドローは1回だけで、勝ち負けがはっきりつき、結果として勝ち点を積み上げられているのだろう。


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 こう言っちゃなんだけど、こんな酷いサッカーで、よく首位に立ってるよね。

 最初の10分は楽しかった。「こりゃ今季初の娯楽コースか(笑)」と思った。しかし、序盤相手が上手く試合に入れていないところを突いて、ポンポンと得点を奪ったものの、やはり個人のひらめきによるところが大きく、チームとして再現性のある攻撃だったかというと、やや疑問で。実際、その後は相手が出口を見付け、清水側にとっては食いついてははがされて運ばれ、ゴール前で危険なシーンを作られる連続となった。

 その意味では、自分たちのやりたいサッカーを組織として表現できていたのは、いわきの方ではないかと思うわけである。

 清水のコーナーキック守備、ファーサイドの人口密度が薄すぎて、あそこを狙われたら危ないなと前から思っていたが、やはりいわきさん、あなたたちもそう思いましたか。

 僅差の試合を粘り強くものにできるようなチームになったと褒めるべきか、そういうギリギリの勝ち方しかできなくなったと嘆くべきか。う~む。勝ってりゃ、そのうち内容も伴ってくるのかね。


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 今年の清水の特徴として、今のところ、大量得点で勝った試合がないことが挙げられる。最高で3得点。点差も、2点差が最大。粘り強く勝てるようになったのはいいが、本音を言えば、たまには大勝も見てみたいものである。

 そういう観点から言うと、次節いわき戦は、昨年ホームで9得点、アウェーでも7得点したゲンの良い相手。今季初めて、大量得点でスカッと勝ちたいところだが、どうだろうか?

 結論から言うと、簡単ではないだろう。大勝どころか、勝つだけでも簡単には行くまい。いわきは昨シーズン途中に村主博正監督から田村雄三監督に交代し、かなり現実的な戦い方に変身した。まあ、それでも清水には7点とられて負けたわけだが、今季にかけてチームは成熟しつつあると見る。

 今季のいわきは、前節横浜FCに2点とられたのが最大であり、それ以外は1失点以内に抑えている(上の表参照)。だいぶタイトなチームになった。攻撃面でも、時折見せる大胆なクサビの縦パスが効果的であり、西川潤など個の力もある。

 昨年のイメージでなめてかかったら、痛い目に遭いそうだ。


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 去年と比べ、開幕ダッシュはできたし、チームの方向性みたいなものは定まってきたし、勝負強くはなったような印象ではある。今回の甲府戦のような厳しい試合をものにできるようになったのは、成長を感じなくもない。しかし、全体として、67分に乾を投入するまでは、攻撃面で何もできなかったなという印象だ。

 前の徳島戦も、この甲府戦の67分までも、攻撃面では、ゼ・リカルド時代の悪い頃の清水と全く同じだった。ある程度ボールを持てても、効果的に前進はできない。たまにアタッキングサードに入っても、ボールが来てから「さぁてと、何しようかな。どこが空いてるかな」と考え始める感じで、崩すイメージが全く無いし、増してや共有もされていない。失わないことを優先し、リスクを冒さない。

 その点、やはり乾は違った。ボールが来てから「さぁてと、何しようかな。どこが空いてるかな」と考え始めるのではなく、豊富な経験と普段からの脳トレと広い視野で、敵の急所を突くプレーを瞬時に選択でき、それを実行する技術もある。ジェラの決勝点をアシストした絶妙な折り返しに、それが集約されていた。

 考えてみれば、去年リカルドから秋葉監督に交代して、清水が急に点が取れるようになったのも、前政権では出場機会が少なかったり、出てもサイド起用だった乾を、トップ下起用してはまったからであり、チームとしての攻撃戦術が改善したわけではなかった。その証拠に、乾が出場した試合と欠場した試合では勝率や得点数が段違いであった。

 これは冗談ではなく、本気で言うのだが、秋葉監督やチームメイトたちは自分たちが未熟なのだから、せめて乾にイエローカードが出ることだけは全力で阻止すべきである。今回の甲府戦でも、乾がPKをとってもらえず、「あ、これは本人がレフリーに食ってかかって、イエローもらうやつだな」と瞬時に判断をして、羽交い締めしてでも乾を止めなければならない。誰もそうしようとしないところを見て、ああ去年の教訓が全然生かされていないなと、情けない気持ちになった。


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 今の徳島は、単に成績が低迷しているだけでなく、クラブが組織として崩壊した状態である。前節から間もないこともあり、普通に考えれば、まともなサッカーができるはずはない。しかし、そういう変な状態のチームを相手に取りこぼすのが、これまた清水というチームであり、先方の吉田監督交代をはじめとする内紛は悪いフラグにしか思えず、嫌~な予感を抱いていた清水サポも多かったことだろう。

 蓋を開けてみると、前半こそ、まったく機能しない徳島を相手に、清水が優勢に試合を進めた。しかし、後半になると、先方に変なブーストがかかり、逆に圧倒される展開となった。

 この試合で目立ったのは、今季まったく得点の匂いがしなかった清水のセットプレーが、今回に限ってはチャンスに繋がり、実際にコーナーから先制点を奪ったことだった。ただ、清水のセットプレーの質やスカウティングが改善したのか、それとも徳島のセットプレー守備がお粗末だったのかは、微妙なところである。清水のコーナーキック、フリーキックは非常に多かったので、セットプレーから運良くもう1点くらいとれれば、勝ち切れたかもしれない。逆に言うと、流れの中からは、相変わらずポケットをえぐるような効果的な形はまったく見られず、期待感が低かった。

 個人的には、2点目をとらないと絶対に追い付かれると思いながら後半を観ていたのだけど、秋葉監督は大丈夫だと思ったのかね? 確かにメンツ不足は否めなかったけど、2点目を奪いに行く積極的な交代策は封印。アディショナルタイムに追い付かれ、そこで慌てて北爪とタンキを投入し、中途半端なパワープレーに終始して、結局後半シュートゼロだったというのは、お粗末なベンチワークに思えた。


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GD

 今さらながら言わせてもらうが、今季のエスパルスに関し、所長が個人的に掲げていた目標は、

 無敗優勝

 だった。2003/04シーズンのイングランド・プレミアリーグで、アーセナルが無敗優勝したことがある(26勝・12分・0敗)。そのぐらい、絶対負けないチームを見たかった。

 「J2を甘く見るな」と、お叱りを受けそうである。むろん、J2もそう簡単ではないことくらい、頭では理解している。でも、個人的には、とにかくそのくらい、無敵でいてほしかった。夏くらいでもう自動昇格が決まってしまい、「なんだ、つまんない」と思うくらい、無双してほしかった。

 無敗優勝という夢は、第3節にして早々に砕け散り、すでに2敗を喫している。昇格自体、何だか自信がなくなってきた。今シーズンもずっと、ヒリヒリした戦いが続くのかな。まあ、プレーオフに出れないということはないはずなので、最後まで楽しめそうだ(笑)。


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