エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2023年09月

29

 なんか、甲府、強かったな…。アウェーで戦った時には、別に強いとは思わないけど、負けちゃったという感じだった。それに対し、今回は、うわ、強っ、と驚いたが、どうにか引き分けたという印象だ。

 我々としては、甲府がミッドウィークにACLで海外遠征というのが楽観要因だったわけだけど、当然のことながら、重視するのはリーグ戦のはずで、ターンオーバーを敢行。主力選手は遠征に帯同せず(帯同しても先発出場はせず)、多くは地元に残ってじっくりと清水対策を重ねたのだろう。篠田監督が清水を良く知るということもあって、清水戦への備えは抜かりなかったのだろう。そして、今日の試合では、甲府がチームもサポもACL出場チームというプライドを持って戦っており、清水にひるむような様子は一切見られなかった。

 清水の選手たちは、一週間、何をしてたのかねえ。まあ、真面目に準備をしていたのだとは思うが、ACL後ということでかえって先方の戦い方が読めず、キックオフからアグレッシブに前から来られて、落ち着かない入りになってしまった。久々のデーゲーム、強風、下手な審判というのも、悪材料だっただろう。

 システムチェンジで後半は盛り返したが、ちょっと強度の高い相手に守備を固められるとこじ開けられないのは、相変わらず。J2ももう第三コーナーを回ったところだが、ここに来て課題が解消されていないことがまた浮き彫りになってしまった。


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1597

 別に金沢のことを悪く言うつもりはないが、とにかく今の金沢は絶不調で、守備強度が低い。金沢推しのKENTA.F.C.さん自身が、今の金沢はJ2最弱とはっきり認めているくらいだ。そう考えると、攻撃力が売りの我が軍としては、5得点くらいはノルマだったのではないか。相手のミスで助けられたような3得点だけに終わり、圧倒できなかったことは、期待外れと言う他は無い。

 ようやく、ようやく念願の自動昇格圏に滑り込んだわけだが、そのことよりも、「こんなことでは先が思いやられる」という印象が残った。J2下位で苦しむ金沢にお付き合いをして、うちの内容まで酷くなっているような。

 金沢は金沢で輝く未来を祈りたいが(新スタおめでとうございます!)、今の清水はこのくらいの相手は圧倒的にねじ伏せなければ駄目だろう。残りのシーズン、もっと難しい相手との対戦はあるし、増してやJ1に復帰できた時には、はるかに高いインテンシティが求められるわけだから、3:0で勝ってよしとは、どうしても思えないのである。

 試合終盤、3:0で勝っていれば、時間稼ぎの必要もなく、むしろ途中交代の選手を中心に、もっとたたみかけてほしいところである。セフン、西澤、中山、誰か一人でもゴールが見たかったな。


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1590

 乾って、練習でリフティングしてる時、わざとよそ見をして、ボールではなくて周りを見る訓練してるよね。ああいう鍛錬で、視野が広がり、ピッチを俯瞰で見れるようになるのだと思う。

 そういうわけで、今回の山形戦、やはり乾がいるといないとで、全然違うチームになるということが、改めて裏付けられた。乾は、ターン、ドリブル、シュート、ラストパスといった部分がクローズアップされるが、それもさることながら、守備のスイッチ、攻撃の緩急、サイドチェンジといったところで、チームを活性化させる存在なのだろう。いくらなんでも、これからさらにカードを蓄積させて、3度目の出場停止ということはないと思うので、このまま残りのシーズンを駆け抜けてほしいものである。

 試合の方は、秋葉清水には時々あるとおり、前半で試合を決めてしまい、後半は安全運転という印象だった。それでもカウンターの決定機はいくつかあったのだが、未遂のまま。クリーンシート、怪我人&カードトラブル無しが優先とはいえ、コアサポの陣取る西サイドでゴールを一つも決めなくてどうするという思いは残った。まあ、贅沢は言えないか。

 ずっと点がとれそうでとれなかった岸本と祐治の初得点は、チームを勢いづかせてくれるはずだ。


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93

 乾不在で不安視された2試合は、結局両方とも不安が的中し、引き分けるのがやっとという試合になってしまった。先制された前節に続いて、今回の徳島戦もビッグチャンスは乏しく、決定機の数では敵が上回っていた。

 徳島の攻撃にとり、柿谷が絶対的存在であることは間違いないだろう。ただ、徳島は柿谷を下げて以降も狙いのはっきりした悪くないサッカーができていたのに対し、清水の側はどうやって敵ゴールに迫るのか明確でないまま、90分が過ぎてしまった感じだ。

 次節は、カルリーニョスが出場停止か。個人のひらめきだけが頼りの清水にとって、乾に次ぐ得点源であるカルリを欠き、また難しい戦いを迫られそうである。


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