前半を観て、「ああ、今日は点をとれないな」とは思ったが、まさか失点までするとは。
まあしかし、秋田の側は、観ていて楽しいサッカーではないけれど、戦力が低いなりに、勝つために必要な作業をそれぞれが忠実に実践しているという印象だった。タレント無き町田と言おうか。
残念だったのは、後半のかなり早い時間帯で(具体的には49分に失点すると)、清水の選手たちに焦りやイライラが見えたことである。確かに審判は酷かったが、それよりももっと酷いのは自分たちのプレーなのだから、自分たちに矢印を向けるべきだろう。
この試合を観る限り、清水の選手たちは止める・蹴るが本当に下手である。もちろん、チームとして上手く行っていないので、下手さが増幅して見えるというのはあると思う。ただ、チームとして機能していないのを技術で補うようなことはできておらず、逆になっているのが残念だ。
たとえば、良い頃のフロンターレの試合を観ていると、パスをする時に、パスを受けた選手が次にどういうプレーをしてほしいか、たとえば「利き足に出すからそのままスペースに運んでくれ」みたいなメッセージ付きのパスであることが多い。今の清水の選手は、「味方がいる方向に適当に蹴る」みたいなパスばかりであり、しかもそれが往々にして1メートルくらいずれたりする。こうなると、パス回しはボールを失わないだけでやっとになってしまい、いくらパスを繋いでも時間がかかるだけで相手は容易に対応できる。
戦術=乾とはよく言ったもので、秋葉清水-乾=無 ということが良く分かった秋田戦だった。
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